十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

S-パンクかロックか。

今週は平日4日なのでリハビリ期間にもってこいです。とは言えいろいろ日常に戻していかんとなので、今日のお昼ごはんは心を鬼にしてサラダ、ミンチカツ、豚汁という糖質オフメニューにしました。このくらいのボリュームでもお腹はいっぱいになるけどすぐに腹が減る。4時を過ぎれば空腹を感じるのですが、今日はなんだかんだと我慢して(外が寒くて糖質オフパンを買いにローソンまで行くのが面倒だっただけとも)間食を何も食べずに晩ご飯へ。カシコいわ。できるわあたし。

 

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あ、これは昨夜の残ご飯メニューね。お正月用にとーちゃんが作ってくれた自信作の牛頬のワイン煮込みにステーキという肉肉しいメニューも糖質制限なら無問題。実は餅子、この春に髪型を思いっきり変えようと思っていて、それまでにシュッとしときたいという具体的な目標ができたのです。春におパリ在住のヘアスタイリストのエイジが大阪に帰ってくるらしく「今度は思い切ってほしいねん」と約束しているのね。またチリチリにするのもええし、髪の色変えてみるのもええかなと。50歳を目前に、パンクかロックか、はたまたハリウッド女優か、どんなヘアスタイルにもできるようにグッとバディを絞り込んでおきたい餅子であります。マジでがんばらな。

野口さんと別れた日。

今年初めてのブログです。もう9日も経ってしまっていますが改めて、あけましておめでとうございます。皆さま穏やかなお正月を過ごされたでしょうか。我が家はとーちゃんが年末から胃を壊したりとなんやかんやありましたが、1日にお友だちが来てくれて、2日は私だけ実家に行き、3日もお友だち夫婦が来てくれてあっという間に年始の休みが過ぎていきました。2日間仕事に出ての三連休ってうれしいわ。何よりのお年玉やわ。ありがとう暦。そんなこんなですっかり日常モードとなっている中、昨日はとうとうクルマの野口さんとお別れしてきました。

 

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このクルマを買ったのが石切にあるフォルクスワーゲン専門の中古車屋さんで、いろいろ検討した結果、ここに返すことに決めました。クルマ関係の仕事をしているモリリン(おっさんやで)に聞いたところ「多分メンテナンスしてまた100万くらいで売り出すんちゃうか」ならしい。「まあ幌とかかなり傷んでるからやり直すとしてもかなりかかるやろうけどな」なんだそう。ともかくこの子がまたきれいになってどこかの誰かにもらわれるのは私たちににとって何よりの救いです。

 

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そして昨日。私たちの心を表すかのように冷たい雨が降る中、石切のお店までラストラン。私の身体に馴染んだサイズ感、耳に馴染んだウインカーの音、ほんとに乗りやすいクルマでした。そうそう私は左ハンドル派で、こっちの方が運転しやすいのよ。自慢やないけど運転はかなり上手いしね。

 

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お店に着いてもろもろの手続きをして、渡されたのは4万円。確か100万円で買って4万円戻ってきてちょうど10年乗ってたから年間96000円って計算か。高知に行くのも不安なクルマやったけどよう頑張ってくれたね。ありがとう。うちのクルマになってくれてありがとう。大好きよ。

 

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ここやったらたくさん仲間もおるし、ちゃんと見てくれるオーナーもいるから心強いね。きれいにしてもらってまたええ人にもらわれてな。最後にお店の人に「この子をよろしくお願いします」とお願いして店を出ました。さよなら、ありがとう、野口さん。

 

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雨が降る中、傘が一本しかなかったのでびしょ濡れになって飛び込んだのが駅前の王将。「もう運転せんでええからいつでも飲めるわ」と言いながらの乾杯です。「帰りに銀行に寄りたいから本町で降りたいんよ」と言うとーちゃんに、カシコな私が閃いた。「とーちゃん、銀行行きたいんやったら九条にもありまっせ。ついでにおかあちゃんのお店に寄れまっせ」と提案し、「よっしゃ」と合意。ビール2本と紹興酒3本(ミニサイズやからな)で締めて、さっそく中央線で九条へ。

 

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席に着くなり「さつまいも食べえ」と焼き芋が出てきて、ストーブで餅を焼いてたおじさんから「餅も食べえ」となって相変わらずのええ感じ。「ほんま落ち着くな」と言いながらチューハイをぐびぐび。とーちゃんが日本酒を頼んだらお猪口が2つ出てきたので「いやいや私は日本酒いらんよ。いつもそんなに日本酒は飲まないでしょ」と言うととーちゃんがぷーっと吹き出し、おかあちゃんが「どの口が言うねん」と突っ込んできた。え?どゆこと?

 

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「おねえさんいっつも日本酒飲んでるやん。何言うてんの」とおかあちゃんが言い、とーちゃんも「かーちゃんいつも僕が飲み残した日本酒ぐいって飲んでるやん」と言う。え?あたしそんなことしてない。ここではたいがいチューハイしか飲んでないはず。いやいやいやいやおかしい。何かおかしいって。

 

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怖いと感じるくらい2人は真顔で冗談言うてる感じでないのできっと私は日本酒を飲んでるんだろう。でも私の記憶とは違う。もう1人の私がいるのか、住む世界が少しずれたのか、単に私が酔っ払って覚えてないだけなのか。もやもやする年明けです。

おしゃべりパックン。

今日は1日家にいて大掃除に励みました。とーちゃんが小まめにやってくれてるのでいつもより全然ラクやってんけど、やってるうちにあっちもこっちもと気になるところが増えるから結局ずっとやってまうんよね。おかげであちこちピカピカになってご機嫌さんです。まだちょっと残してるけど。

で、あの親指のパックリひび割れ。昨夜コロスキンをしっかり塗って寝たのが功を奏して朝は痛みもなく、大掃除の邪魔にならずに順調だったのですが、やっぱずっと布巾絞ってるとポロポロと取れて剥き出しになってしもうた。それでも気にせずやってたのですが、やっぱり痛い。ジンジンしてきよる。よく見たらまた傷口が広がってるので親指を睨んで「もう口になるか!」と吐き捨てたら

 

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あ、口になりよった。お前さん誰や?「ワシ、パックンやがな。あんたが名前つけたんやろ」と言う。あたしそんな名前つけたっけ?「あんたがワシを酷使するからこんなんになったんや。ワシのせいちゃう。あんたのせいや」と言われたら、う、うん。てなってまうし。

 

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「あんた今日、セスキ使てる分はまだ良かったんやけどな、夕方油落とす洗剤使ったよな。あれはあかん。あれキツイ。ワシもパックリあんぐりや。口が閉まらんようになってもたわ」「あれはオーブントースターの受け皿に油がこびりついて食器用洗剤では太刀打ちでけへんかったからしゃあなしに使ったんや。そやけどあれやで、人差し指使うように気ぃ使ったんやで」「アホやな。人差し指に何が出来る?結局、親指に頼ることになるんや。結局ワシなんや。指ってもんはな」そ、そうなんか。指界。

 

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「あんたが疲れたようにワシも今日はよう働いた。ああしんど。もう年の暮れやしな、ワシももろとくで」とプシュ。ふーん、パックンもイケる口なんやな。「あんたの親指やで。嫌いなわけないやろ。だいたい毎日あんたが飲むときにワシがここでしっかり支えたってるさかいに美味しいなあ言うて飲めてんやで。結局ワシがおらんと始まらんってわけや。ほんまあんたらには感謝っちゅーもんが足らんな。勉強しいや。ほなほなお疲れさん」とお終いモードになったで。えー、これからもうちょっと掃除しよと思ってるんですけど。まあいいや、とりあえず風呂入ったらコロスキンでこのおしゃべりな口塞いだろ。明日は昼から買い物巡りやからもうこんなにパックリさせへんで。おだまりよ!

 

S-パックリ!

今日、というかもう昨日から休みに入っております。しかし年末の休み3日って辛いわ。もっと日数ほしいよね。やりたいことをどうプランニングするかすごい大事やん。もっとゆっくりしたいのになー。と言うててもしゃあないので、貴重な休みを無駄にしちゃいかんと大掃除をしようと思ってたのですがなんか親指が痛い。力を入れると「イタッ!」といちいち反応するくらい痛い。そしていろいろしみる。なんだこれと思い、よく見たらこんなことになってました。

 

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まるでカッターで切ったような感じにパックリいっとるし。いつや、なんでや。写真で見るとたったこれだけで、と思うかもしれませんが、例えば鍵回すのが痛い。ハミガキするのも痛い。100円ライターを点火するの無理。髪を洗うのはしみたりせんかったけど、このパックリいってるところにスーっと髪の毛が入るとめちゃくちゃ痛い。親指って意外と使ってるんやなあと改めて思いましたわ。いちいち面倒でしゃあないのでこの傷口を守るために頼っているのが

 

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コロスキン。殺す菌て言うてるくらいなんで抗生物質も入ってると思うねんけど言わばセメダインのように傷口をふさいでくれるお薬です。これ塗ってたらまだマシのような気がするけどすぐ取れてくるからなあ。明日は本気で大掃除やらないかんので、コロスキン塗り塗りして頑張ります!去年ブログに書いたようにセスキと不織布でやりまくんでー!

私の愛するクルマ。

私がクルマの免許を取ったのは二十歳の頃。短大を卒業しても就職が決まらず、空いた時間を有効に活用していそいそ教習所に通っていました。免許を取れたら乗らなもったいないとお父さんがクルマを買ってくれることになり、「ここから選びなさい」と言われたのがトヨタカローラのセダン。選べるのはボディの色のみで、お母さんと相談してメタリックの赤を選択し、この子に「梅太郎」という名をつけました。

 

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二十代前半の遊び盛りな私に梅太郎はどこにでも付き合ってくれました。チェーンやキャリアを付けてスキーに行ったり、深夜の思いつきカラオケに行ったり。まあ青春時代を一緒に過ごしたと言っても過言ではない梅太郎も、10万キロを迎える頃にエンジンがダメになり廃車にすることに。妹のクローバーと一緒に泣きながら見送ったことははっきりと記憶に刻まれています。

 

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梅太郎がいなくなって、私はすぐにクルマを買うことにしました。同じようなクルマに乗るのは嫌で、梅太郎に無い魅力を持ってるクルマにしたいと選んだのはイタリアのフィアットパンダ。お父さんと八光自動車に行って試乗車に乗り「お父さん、やっぱりこれが欲しい」と言うと「こんなおもちゃみたいなクルマ、後悔するで」とトヨタバカ親父に言われましたが押し切って購入。缶詰のようにくるくると天井を巻くとオープン仕様になるほんとにかわいいやつで、さすがのジウジアーロのデザインも美しく、この子も私の仕事とプライベートにべったりと寄り添ってくれました。

 

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パンダは私の嫁入りにも一緒に来て、とーちゃんやサイゾーと一緒に高知にも行きました。故障の多いパンダで有名なだけあって、走ってたら突然ドアミラーの柱が折れたり、排気の部品が外れたりとまあ想像できんハプニングが多々。それでも梅太郎同様10万キロを走ってくれて泣く泣く廃車となりました。ほんとに出来は悪いけどかわいくて仕方がなかったな。またいつかパンダに乗りたいというのは私の夢でもあります。

 

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パンダの次に買った(というかうちの両親が買ってくれた)のが今のゴルフカブリオレです。1992年式の中古やけど、一応電動でオープンカーになるんやで。パンダと違ってフォルクスワーゲンらしい重厚感、たとえばドアを閉めたときの音やウインカーの音が特に好きやったな。「野口さん」と名付けたこのゴルフ、この度とうとう手放すことに決めました。年明けにはクルマのない生活になります。二十歳で免許を取ってはじめての状況です。

 

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クルマ関係の仕事をしている友人のモリリン(おっさんやで)に相談して廃車にすることも検討していましたが、野口さんを買ったお店で引き取ってもらえることになり、年が明けたらそのお店に持っていくことが決まりました。よくわからんところで無残に解体されるより、古巣に戻してあげる方がずっと安心。なのでこの子と離れる寂しさもクルマのない生活の不安も今だにあるのはあるけど少し気分は落ち着いています。これを機会にクルマに頼らず、自転車であっこっち走る生活習慣に改められるのもええことやと思う。これからは自転車の紺太郎をパートナーに、新しいライフスタイルに変わりますで。

劇的キッチン。

今田耕司みたいな工事担当のお兄ちゃんが時間通りにやってきて、我が家のコンロと換気扇はたった1時間半で新品に生まれ変わりました。ねえ知ってる?火点けたら勝手に換気扇作動するんやで?コンロの温度が高くなりすぎたら勝手に火力落ちるんやで?温度も一定に保つしさ、コンロでお米炊ける機能もあるしさ、なにこの浦島太郎感。最後の説明を担当のだーちゃんに聞いてたときに「なあごめん。つまらん質問かもしれんけどこのグリルは水張らんでええんよな」って聞いたもんな。ほんでいらんねんなきょうびのグリル。新しいのは気持ちええねんけど、前のアナログ感は嫌いやなかった。こんな盛りだくさんの機能ってほんまに必要なんやろかと疑問に感じたりして。

 

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まだシールを外す前の設置後のコンロちゃん。五徳汚れるのが嫌になるよね。

 

 

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このボタンみたいなのを押したら点火するシステム。火力をダイヤル式で調節できるのにはこだわったの。

 

 

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火力に応じて勝手に作動するカシコな換気扇。フィルターが無い分、3ヶ月に一度中を開けて掃除せなならん。お掃除タイミングもランプでお知らせしてくれるカシコなんやって。

 

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コンロの取り替えのときに隅に着いた油汚れを掃除してくれてる今田耕司に「その洗剤、マジックリンなんやね」と聞いたら「僕らもいろいろ試したんですけどやっぱりこれが一番やったんですよ」なんやって。汚れてるところにシュッシュしてしばらく置いて汚れを浮かすのがコツらしいです。

こんな風にキッチンがピカピカに生まれ変わりまして、今度は愛車の「野口さん」にも変化がありましたがそれについてはまた今度に。いろいろと変わっていく年末年始になりそうです。

 

 

S-喜びと切なさと。

この件についてはしっかりゆっくり書こうと思っていたのですが、ひとまずの報告として今週の土曜日に我が家のガスコンロと換気扇がおニューになります。ヤッホウ!苦節15年!とーちゃんが16年前に購入したこのマンション、そのままのキッチンのしつらえで魚焼きグリルは片面だわ、三口コンロのひとつは壊れて使えんわという状況でそれなりに耐え忍んできたのですが「かーちゃん、このラク得リース、ええで!」と三枝ばりに親父が乗り気になり、あれよあれよと入れ替えが決まっていきました。でもな、知ってるねんあたし。この入れ替えは、単にとーちゃんがキッチンの大掃除の負担を少しでも軽減したかったのが大きいってこと。でもな、それわかっててマリアなあたしは認めたってん。大阪ガスのサービスセンターの通称だーちゃん(勝手に命名)の対応もよかったしね、もうええか、潮時か、と思って決めました。いうてひと月5000円ほどの負担やし。

 

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もうすぐ工事となってきて、新しいのに、それこそピカピカのに変わる喜びがこみ上げる一方で、なんや寂しいなってきたのも本音なところ。見慣れた風景が変わる寂しさ、積み上げてきた時間を失うような切なさ。たかがコンロ、たかが換気扇とは言え、これで良かったんかなという気持ちがよぎってきました。乾いた音がする換気扇、油がこびりついたコンロ、長いことよう頑張ってくれた。美味しい時間をありがとう。これからまた新しいやつらと仲良うしていくし、安心してバトンタッチしてや。てなことで土曜日にこの風景がどんな風に変わるのでしょう。チャララララララーン♪