十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

私が嫌いなリュック移動についての考察。

今日は日帰り東京出張で、今帰りの新幹線です。今回はパソコンを持って出ないといけなかったので、いつも使っている革製の斜めがけバッグをやめて大きなリュックにしました。とはいえ、わたしリュックで移動するのが嫌いなの。だから普段の仕事ではほとんど使ってないの。今回久し振りに使ってみてリュック移動における課題と対策、その限界について考察したいと思います。

 

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リュックについて語る前になぜ私が斜めがけバッグを愛用しているかを説明しましょう。右肩に掛けて左側に流すこのスタイルの素晴らしさは、両手が空き、さらにモノの出し入れがいとも簡単なところにあります。鍵を出すときも、財布を出すときも、暑っと感じて扇子を出すときもサッと取り出しスッと仕舞える無駄なくスピーディなこの動き。左手でサイゾーを抱えていてもサッ!スッ!と誰かをお待たせすることがほとんどありません。ところがどうでしょうリュックときたら。今日の私のルックと行動を例に振り返ってみます。

 

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私が出張のときに最もよく使うのが、スマホ交通系ICカード、老眼鏡、ガムです。私はカシコなのでリュックの右前にビヨーンと伸びるICカードホルダーを設置し、服のポケットにはガムを、シャツの前にメガネ(ローガンやで)を引っ掛けてぶら下げました。新大阪に着いて朝ごはんを買いに行き、その後駅構内の本屋で小説を購入。右手にはさっき買った朝ごはんと水が入った袋を持っています。本のお会計をするのに


横っちょに袋を置く

リュックを下ろす

チャックを開ける

財布を出す

お金を払って財布を仕舞う

本を受け取りリュックに仕舞う

リュック閉める

リュック担ぐ

袋を持つ

 

とまあなんたる行程の多さ!信じられん!下手したらちょいとそこに置いた朝ごはんの袋を忘れるパターンやこれ。危ない危ない。この無駄な動きの多さが私をリュック嫌いにさせているのです。

 

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ではこの動作ストレスを軽減しつつ、リュックの数少ない利便性、つまり両肩に分散する圧力によって多少重たい荷物も苦にはならないという良さを生かすにはどんな方法が考えられるか。ひとつには最近流行ってるサコッシュ、簡単に言うとミニポーチとの併用です。私は旅行ならともかく、出張では「無いわあ」と思ってるのね。それやったら違うカバンにしてひとつにしいやーと思うねんな。サコッシュのタイプにもよるけどもっさりしそうなんよなー。とすればもう方法は限られてきます。ポケットがいっぱいある服を着て服で収納力を上げる、もしくは財布をやめてキャッシュレスにするなどすぐ使うものを減らす。一番出し入れするのは財布とICカードやからね。財布やめたら楽になれそう。

 

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というのが今のところのリュック使いにおける私の解決法。リュックで通勤する人が増えて、きっとみんな困ってると思うのよ。大きいスマホを入れても型崩れしない隠しポケットのある服どうよ?間違うても釣りのおっちゃんが着てるようなベストちゃうで。zozoあたりで開発してくれんかのー?

 

あ、関係ないけどサイゾーはもうすぐ17歳になります。寝てばっかり。

完璧だったはずなのに。

5月の仕事が出張続きで大変だったことは以前にもお伝えしました。この間、私はいかにコンディションを落とさずに一つ一つの仕事をきちんとやり切れるかに集中していて、出張中も出来るだけ早く寝てビタミン剤を増やし、酒も疲れも翌日に持ち越さないように慎重に過ごしていました。さらに出張中に他の仕事に迷惑がかからないよう先前に仕事をこなし、時間のロスが出ないようにも配慮。怒涛の5月が終わってからは打ち合わせなどをこなしつつ、たっぷり取材した分の原稿起こしに精を出し、今週ようやく12人分を書き上げました。出来るだけ迷惑をかけずに体調を崩さずこの案件をやり上げることが目標だったので、「やれたやん」と思った矢先、腰に違和感が。あれ?ぎっくりになるようなことはなにもなかったで?気のせいか、と思っていたら日を追うごとに症状がひどくなり、この金曜日は座ってられないほどに。おかしい。ここまでの私は完璧だったはずなのに。

 

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腰だけでなく胸の痛みや頭痛もあったので(肩こりなんて不調のうちに入らない)、とうとう潮時と覚悟して従兄弟の鍼灸師に診てもらうことにしました。昨日の土曜日、そろりそろりと慎重に歩いて電車に乗り、従兄弟の鍼灸院に到着。事情を伝えて病衣に着替え、身体を触るなり「これは」と従兄弟が言う。仰向けに寝かされさらに触診して足のすねから鍼をうち、腰をぐいっと触りながらまた他の箇所へぽんぽんと鍼が入っていきます。痛みなんてまったくなくてただただまな板の鯉状態。ひと通り鍼を打ったら「このまま15分ほど休んでて」と言われ、上を向いたままピクリと動くこともなく鍼が刺さったまま鯉休憩。その後一旦立って様子を見て今度はうつ伏せになってあっちこっちうたれました。

 

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1時間以上みっちり診療してもらい、言われたのは「疲労の蓄積による免疫機能の低下。ようこんなんでおれたな。腰に指が入らんほどガチガチやったぞ。なんとかほぐしたけど今はこれで精一杯や」へい。すんまへん。おおきに。その後とーちゃんと妹のアオコと合流してシースーしたのですが、全身に鍼を打たれたことによる倦怠感はあるものの腰の痛みは随分マシ。靴下はかれへんかったり、前に身体を倒されへんかったりしたのがもういけそう。身体の中で留まっていたものがズコーっと流れ出した感じというか要は生き返った感、エネルギーのようなものが湧いてきました。ありがとうやで従兄弟。

 

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万全に完璧にしたつもりでもこれがBBAの限界。こんなかたちで私の身体から報復を受けるとは思ってもいなかったのでこの展開に驚きでした。身体が悲鳴をあげるとはまさにこのこと。悲鳴が小さいうちになにができるのか、悲鳴を出さない身体にするにはなにが足りないのか(え?運動?)前向きに傾向と対策を考えたいと思います。

できてないこと。

いつも使ってる無印の化粧水が切れた。絶対マストの無印のコットンももうすぐなくなる。ヤバい。

 

爪が伸びている。夜に切ったらアカンと言われてるので切るタイミングがなかなかない。

 

老眼のメガネの片方の耳かけがもう長いこと歪んだまま。直すには憎っくきJINSに行かねばならんのか。それならZoffで新調しつつこれも直してもらいたい。

 

家の玄関に置いているリップクリームが切れたまま。意外とこいつが無いと不快指数が上がる。安い普通のメンソレータムでいいのにいつも買うのを忘れてしまう。

 

帰宅後に手を洗うとき「あっ」と思う。ハンドソープが切れかけていてポンプがプシュプシュ言うている。早く詰め替えを買わないと。

 

この前ようやく液体ベープのリキッドを買えて安心。寝るときにこれが無いとヤツらに隙を与えているようで安眠できない。

 

衣替えは済ませたけどクリーニングに出すものをそのまま家に置いてある。だらしないなあと思いつつつい目をそらしてしまう。

 

溜まった空き瓶とペットボトルのゴミを昨日ガサッと捨ててきた。こういうものが家の一部を支配するようではいかんと反省。

 

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仕事が立て込んだり、出張が続いたり、休みの日も仕事になるとこういう当たり前のことができなくなって小さい小さいストレスがふくらんでいく。仕事に対するストレスは無いのにね。ただこういう小さいことを休みに解消できるとものすごい落ち着くのでこのくらいのアップダウンはアリなのかもしれない。さっきライフでたいがいのものは買えたし、今日はこれから無印とZoffに行く予定。さあ爪を切ってハンドソープを詰め替えよう。

ニューヨーク公共図書館のように。

少し前にひょんなことからフレデリックワイズマンというドキュメンタリーの映画監督の存在を知った。何も盛らずにありのままの姿を伝えるドキュメンタリーは、ファクト、事実を紡いで語り過ぎずに物事の価値を感じてもらうように伝えるコピーライティングのスタイルとよく似ていると思っていて、思わずTwitterアカウントをフォローした。すると最近ニューヨーク公共図書館を舞台にした作品が日本で公開されていることを知り、私はサイトで大阪の公開日程を調べた。

 


もぐもぐと会社でお昼ごはんを食べながら上映時間が3時間もあること、休憩を挟むことを知り、ほほうと思いながら予告を眺める。音声を消しているので正しいかどうかはわからないが、映像はその歴史ある美しい図書館の佇まいを見せつけ、コンサートの演奏会や赤ちゃんを連れたお母さんのワークショップのような風景など、この図書館が私の描くただの図書館ではないことを理解させる。そしてスタッフたちのミーティングシーンや作業風景。あらゆる人がこの図書館のために知恵と労働を惜しまず誇りに感じながら働いていることを感じさせる。短い予告ながら、なるほど、世界にはこんな場所があるのかと映画を観に行きたい気持ちを掻き立てた。

 


予告編を見た後にぼんやりと考えた。この図書館が「人」であったらどうだろう。長い時間を経てこの町になくてはならない存在であり続けている現役感、シャンデリアがまるで老女にこそ似合うジュエリーに見える経年変化の美しさ、長年にわたって出来た綻びを受け入れる潔さ、そしてどんな人も許容する包容力、誰からも愛される親しみやすさ、あふれる知性。ああ、いつかこんな人になりたいと思った。図書館に対して。

 


多くの人に愛されているからきちんとメンテナンスされているのだろうし、雨風もハリケーンもくぐり抜けてきた強さだって備えているのだろう。なんてかっこいい。思わず自分の未来に重ね合わせてみた。シワや白髪があるからこその年輪のある美しさがいい。それでもファッションを楽しめてやりたいことができる自由な身体でいたい。いろいろな人と語り合える枯れないユーモアと知性を持っていたい。家族や仲間に愛され、しっかりと関係をもっているそんなおばあちゃんに私はなりたい。ニューヨーク公共図書館のようなおばあちゃんに。

 


これは私の目標であり希望である。どう生きるかの指針である。時間が取れるか自信はないけれど、この映画を出来るだけ映画館で鑑賞して、この想いが間違っていないか確認したいと思っている。

 

 

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ヘビィな出張。

今月に入って出張が続いています。今日は名古屋から岐阜に入る日帰りコースでまだ楽ちんですが、水木曜日は東京に泊まり。先週なんて月曜朝から仙台、その日のうちに神奈川に入って宿泊(いけるもんやな)、火曜日は朝から神奈川で仕事して午後から幕張に移動して仕事、水曜木曜は幕張で仕事と3泊4日の長旅でした。どこで何枚パンツいるか、いかに荷物を減らせるかに頭を悩ませてなんとかクリア。暑さ寒さを考えた着るもの(実際仙台はとても寒かった)も難しいよね。今回の長い出張でわかったことは「パソコン持ち歩いたらどないしても重い」でした。もう出来るだけ持って行きたくなーい。

 

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そんなヘビィな出張ですが、お楽しみのタネもきちんと撒いておきました。それは月曜日の神奈川ナイトに高校時代からの友人ペッスともっさんが川崎まで来てくれて晩ごはんを一緒にしたの。お店はカジュアルなイタリアンやったけど、まあ大阪弁炸裂するよね。相変わらず韓国トークが止まらないよね。久しぶりに会ってるというのに「この話で引っ張ってええんか」と思うほど割に長い間今ホットな韓国ネタをピーチクパーチク。まあBBAてこんなもん。隣のカポーがやたらに話さず静かやったのは私らのマシンガントークに耳を大きくしていたんだろうと帰り道すがら話しておりました。

 

 

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あとのお楽しみと言えばやっぱりランチ。今回は仙台で牛タン定食を、さっき名古屋でとり天定食をいただき満足でした。牛タンを本場仙台でいただくのはわたし初めてで「このとろろはサービスです」と三回くらい聞かされたけど、麦飯、とろろ、テールスープが揃ってほんまもんらしいね。テールスープもうんまかった!いつか夜の仙台も過ごしてみたいものです。

 

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あと幕張では夜に出かけることもなく、ホテルにこもって重たいパソコンを使わなソンと仕事してました。幕張には荷物を送っててんけど、この荷物に短パンとTシャツを入れておいたの大正解。仕事の服は早く脱ぎたい、けど風呂にはまだ入らない、そんなときにリラックスできる服装があるだけで気分がまったく違う。これは独自の出張テクとして今後もやっていきたいと思います。あなたもぜひどうぞ。

 

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明日は会社に出て細々としたことを一気にさばき、水木は泊まり出張、金曜日に出社したら今週もおしまい。土曜日はとーちゃんが女子たちとハイキングに行くので、わたしはサイゾーとゆっくりほげほげしながらたまった疲れを癒しまーす。

”みほ前”か“みほ後”か。

その“みほ”とは何者なのかを説明する前にもうひとつのこの旅のルールをお話ししておきます。今回は「知力」「体力」「時の運」を試して総合優勝を決めるという試みを用意していました。「知力」はとーちゃんが出す知的(?)な問題で正解者に点数を付与し、「体力」はもちろんパットパットゴルフの順位で点数化。そして「時の運」は、みんながこの旅で見たもの触れたものなどから一人一問出題して正解者に点数を与え、総合優勝が決まるという仕組みです。私は旅の前から、時の運出題を私たちについてくださる中居さんの名前で出そうと決めていました。そう、私たちの部屋三組をまとめて担当してくれたのが他でもない“みほ”さん。60歳前後でしょうか、少しふくよかな印象のみほさんは、チェックイン後の私たちに部屋を案内し、お茶をいれ、館内の簡単な説明をしてくれました。よくある旅館の流れです。このとき酒を買いに行きたい私たちはさっそくみほさんに近くのコンビニの場所を確認。すると「ここを出て右に曲がって国道があってその国道のなんちゃらかんちゃら✖️✖️✖️したらローソンがあります」と土地勘のない私たちには要領を得ない説明ながらローソンがこの辺りにあることは何とかわかった。さらにみほさんは「あともう一軒✖️✖️✖️✖️ほにゃらほにゃら行ったらローソンがあります」と「二軒目もローソンかいっ」とツッコミたくなる説明をしてくれ、ともかくローソンがあることだけは確かなので「世田谷、悪いけどググって」とみほ情報をなにも生かすことなくローソンに向かったのです。

 

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ガロさんと宴会場所の部屋をチェックしに行ったところ、とても広くて最高の環境。「良かった!ええね」と2人で喜んでいたらそこにみほが登場。「そうそうサプライズのケーキなんですけど」「はいご用意しています」「あれを出すタイミングなんですけどやっぱりデザートのときですかね」「まあそのつもりでご用意しています。それで一応お祝いということなので祝い箸に変えさせていただいておりますので」となんならドヤなみほ。おいおいちょっと待てい。なにその余計なはからい。「あのね、サプライズなんで、祝い箸はいらないです。全員分普通のに変えてもらいますか?」と噛んで含めるように私が言うと「あらそうなの?」みたいな顔して「わかりました」と従うみほ。ヒヤヒヤするわ。

 

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そしてそのあと聞いてみた。彼女の胸には間違いなく「みほ」と平仮名で書かれたネームプレートが付いている。「みほさんのそのお名前って・・・」と由来を聞き、その答えを1人で聞いた私は心でガッツポーズ。これは時の運クイズに使えるわ。ひひひ

 

 

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19時前になって私たち女子が宴会場先にに入り、適当に席に着いたところ、アオコとヨーコたちがありえないものを発見。もしかしたら第一発見者はケイさんだったかもしれない。「これなんやろ?」と言うてるので見たら、プレゼントらしき細長い箱がひとつ。おそらく宿からの心温まるささやかなケイさんへのプレゼントなのでしょうよ。間違いないでしょうよ。瞬間ヒヤっとする私たち、そこで機転を利かせたアオコが「何かの間違いでしょうね。返してきますね」とササッと席を立つ。みほめ。何さらしてくれてんや。祝い箸のあたりでそれ気づいとかなあかんやつやろ。ケーキの入場タイミングがますます不安になっていく。

 

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そして宴会がスタート。上手くできるかというドキドキに加えてみほへの不安を抱えながら宴は楽しく過ぎていきます。時の運クイズをみんなが出す時間になり、私からいよいよ出題に。「私たちを担当してくださっているここにいらっしゃるみほさん(みほペコリ)、このお名前は苗字がみほでしょうか、名前がみほでしょうか、それとも源氏名でみほでしょうか!三択でどうぞ!」とシンキングした後解答発表。なんと答えは「源氏名」でした!なぜ源氏名でみほなのか?ここで働く人はみな源氏名ルールなのかを知りたくて聞いてみたところ、「ええ、私のこの名前は本名とまったく関係ないんですけど、みんなはまあそれぞれね、ほんとの名前を付けている人もいますしそうでない人もいてまあ私のみほはほにゃららほにゃほにゃ✖️✖️✖️」とやっぱり要領を得ない。もうこのあたりでわかっててんけどな、聞いてもよくわからんってことは。

 

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心配していたケーキのタイミングについては何とか成功して、翌朝のチェックアウトに時間を進めます。支払いをしている間もロビーに佇み、私たちを見守り続けるみほ。会計が終わったらみんなで記念写真を撮りましょうと勧めるみほ。令和の額縁を半ば強制的にそうちゃんに持たせてスマホで撮影してくれるみほ。クルマに乗り込み、出るそのときまで手を振り深々と頭を下げて見送ってくれたみほ。どの瞬間もあらゆるみほが刻み込まれてしまったのです。

 

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金沢の居酒屋「黒百合」でビールの後に日本酒や焼酎を飲みながら、あまりにもキビキビと無駄のないスタッフの動きとサービス精神に目を奪われる私たち5人。「だからさ、みほを経験した私たちには相当良く見えてしまうのよ」「そりゃ確かにそうや」「大事なのは今の私たちが“みほ後“ってことなのよ」「せやな。みほ前のわたしらやったらここまで感じひんかったかもしれんな」「だけどねーさん、ヨーコはね、次にまたあの宿に行くことになってもみほさんでいいと思うの。なんなら指名する」「あえてのみほチョイス?」「だってこんなに楽しませてもらったじゃない。ネタになったじゃない」と一同ゲラゲラ。思い返すとケーキ出すタイミングの確認もまったく要領を得なくて「わかりました。じゃあデザートが出たらここに、そうここにね、ケーキを置いといてくださいね。私が取りに来ますからね」と何度念押ししたことか。それでもみほ指名しますか。まあそれもおもしろいよね。またあの宿に行くことがあるかどうかはわからんけど、もしそのときがきたら、おっとりで気働きが空回りしまくるみほさんにお願いしましょう。お世話になりましたみほさん。


最後に、たまたまbookingから宿の評価のメールが来てたのでこうしました。リアルぅ!

 

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東西合同春旅行!

10連休が終わった次の週末に一泊二日の旅行に行ってきました。以前長野や高知で一緒に遊んだ東京のガロ&ヨーコ夫妻と世田谷氏、そして関西からは靴下くたりーのご家族(奥さんと小4男子のそうちゃん)、妹アオコ、おねいさまのケイさんと私という合計9名が福井の芦原温泉に集合するというプランです。ケイさんは長野でワインバーを経営されている、みんなで最高の時間を過ごさせてもらったララララララランドツアーのときの方ね。今回のこの旅は私が東京でみんなと飲んでたときに「どこか温泉にでも行きたいね」「ケイさんが普段お住まいの近くの城崎温泉方面でもよくない?」「あのさ、福井県芝政ワールドってとこにパットパットゴルフがあってそこのイングランドコースが最高で、気持ちいいしおもしろいねん」「何それパットパットゴルフって?」と盛り上がり、「じゃあそのパットパットに行こう!」と決定したのは何ヶ月前やったかな?ともかく東京のこの3人が行くことが決まり、くたりーに声をかけ、ケイさんにも「どうですか?」と聞いてみたら「法事があるかもしれないからそれと被らなければ行きたい」となり、日程と宿を決め、夢のような企画のこの旅がどんどん現実味を帯びていきました。

 

 

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芦原温泉駅に東京3人、くたりー一家以外の関西組が集まり、まずは駅前で食事をしてその後日本海沿いにある水族館へ。ここはまあローカルな小さな水族館なんやけど、それはそれでおだやかで落ち着く雰囲気。入るなり「生きてる?」と思うようなぷかぷか漂うマンボウからはじまり、その次に死んでるようにあおむけになったナガコバンというコバンザメの一種(安心してください、元気ですの表示付き)におののき、しょっぱなからひと味ちがう水族館の世界観に惹き込まれていきました。さらに観ていくと普段私たちが食としていただいているお魚が何かを諦めたように泳いでいて「これは煮付けにすると上手いんですよね」「これはまだ食べるには早いな」「この子は蒲鉾になる子やね」などとケイさん&世田谷の大人グルメトークを耳にしながら、これまたひと味ちがう観賞に。イルカショーでは事前に「繁殖期なので少しイルカが乱れるかもしれません」とスタッフから聞いてたこともあって「乱れるイルカ」に目をらんらんとさせながら食いついて観てました。いけないね。

 

 

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隅々まで水族館を楽しんだ後、くたりーがクルマで迎えに来てくれてみんなで宿に入ってチェックイン。さあ、私たちはこれから慎重にしなければいけないことがあります。それは事前にケイさんとやりとりしていたときに「この旅行あたりがケイさんの誕生日」と悟ったわたし、みんなに連絡してプレゼントをどうするかを相談していました。なんでも経験されているし、ブランドものだって持ってはるだろうし、モノじゃないよな、となりバースデーソングを作ってみんなで歌うというサプライズにすることに決定。歌詞をとーちゃんが作って「ゴスペル調でお願い」とガロさんにメロディを預け、完成したのがこちらです。まあ聞いてみて。

 

https://www.youtube.com/watch?v=914kJLtWAVE&feature=youtu.be

 

この歌詞に書いてあることはケイさんと過ごしたわずかの時間から見つけた事実で、単純だけど愛のある仕上がりになったと自負しております。私たちの計画では夕食のデザートが出る頃に私とガロ、そうちゃんが一旦下がって宿に頼んでいたケーキを持って入りながら歌をはじめるというプラン。それぞれにパートが振り分けられているので、各自練習してきているもののみんなで合わせたことはこの日まで一度もない。なのでケイさんの目を盗んでこっそり集まってリハーサルをして本番を迎えました。アオコは「歌い終わるまで酔われへん」と緊張しきり。

 

 

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ドキドキを隠した宴会は、聡明なそうちゃんが自らクイズを出してくれて場が盛り上がり、デザートが出てくるころにはすっかりくだけた雰囲気になって無事予定通りに運んでドッキリ成功!ちゃっちゃらー!となりました。ケイさん本人はほんとうに驚いてくださったようで、私たちの練習の成果(1回しか全員で合わせてないけどな)が生かされました。その後部屋に戻ってみんなで酒盛りになったことは言わずもがなで、緊張から解放された私たちのハートは「安心してください、元気です」のナガコバンのようにあおむけになって放心しておりました。

 

 

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翌日は午前中にこの旅の目的であるパットパットゴルフ@芝政ワールドイングランドコースです。パターで回る18ホールのパットパットゴルフ、ここはとっても眺めがよくて私たち家族がよく来ていた場所です。混んでたらいややなと10時の開園に合わせて行ったところガラッガラ。そうか世の中10連休にみんなここに来てたんや。そやからこの週は空いてるんや。と納得オールOKラッキーバンザイな気持ちでみんなでレッツゴルフ。天気が良くて、日本海から吹く風が気持ちよくて、後ろから急かされることもなく、今までにないほど最高の状況でゆったり楽しみました。ほんと気持ちよかったなー。おもしろかったなー。思ったように入らへんのなー。自分との戦いなんよなー。

 

 

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パットパットゴルフを終えて(え?順位?くたりーが1位でしたよ。それがナニ)、くたりーとケイさんのクルマで芦原温泉駅まで送ってもらい、クルマチームとはここで解散。ガロ、ヨーコ、世田谷、アオコ、私の5人は電車に乗って金沢へ向かいます。金沢でお土産を買うことと、駅の中にある居酒屋「黒百合」が最高ととーちゃんに聞いていたのでここで飲んで食べて夕方の電車の時間まで過ごそうという計画。みんなお腹ペコペコ。さあ飲んで食べるで〜!

 

 

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おでんがおいしい。刺身もおいしい。地元の豆腐もたまらない。がっつくようにみんなで食べていてふと気づいた。ここの店、スタッフの動きがものすごくテキパキしていて無駄がなく気持ちいい。空いた皿を下げるタイミングも、空いたグラスに気づいて注文に来てくれるタイミングも素晴らしい。「これはさ、あたしらが“みほ前かみほ後”かで感度が違ってるから余計魅力がわかるんや」と言いながらみんな納得。この“みほ”についての説明は長くなるので次回にしましょう。この旅を語るに外せない第二の主役、“みほ”がもうこの頃からぷかぷか浮かぶマンボウのように私たちのハートから離れなくなっていたのです。