十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

酒家系

眠たいです。

私の実家は両親、妹2人とも酒を飲む。さらにはじいちゃん達もかなりの酒好きだった。つまり私が酒を飲むのは完全に遺伝的要因といえよう。避けては通れない道、嫌いになるわけもない真実。ああ、私のDNAが私に酒を飲ませてしまう。
実家にいるときは、毎晩のように姉妹で酒盛りをしていた。私が仕事を終えて深夜に帰り、自分の部屋のドアを開ける。すると妹たち、もしくは妹の友人たちも一緒になって私の部屋で酒を飲んでいる。どれだけ疲れて帰っても、赤い顔をしたみんなに「おかえり〜ねえちゃん、遅かったなあ」と迎えられると怒る気が一気に通過して「ビール持ってきて」と言ってしまう。そうしてさらなる酒盛りがはじまってしまうのだ。
休日前になるとこうした酒盛りはどんどんエスカレートし、早い時間に晩ご飯をはじめてもえんえん飲み続けてしまう。深夜になって「ちょっと歌いにいくぅ?」なんていうのもざら。ちゃりんこを飛ばし、近所のカラオケ屋ではじけ散る。
結婚して、家族がバラバラになって、そんな風に飲むこともめっきりなくなった。その分誰かの誕生日やら正月やらでみんなが集まるときには、あの頃のようにえんえんと、しこたま酒を飲む。今度みんなが集まるのは確か11月のとーちゃんの誕生日。さてどこで、何を、どれだけ飲むことになるのでしょう。