昨日の朝、無印良品で買ったクッションソファが届いた。一週間前に店頭で買ったときからとーちゃんは「もー早くクッション届けへんかなあ」とワクワク気味。待ちに待ったクッションは、とーちゃんが大きい方、私が小さい方の二つ。思っていたよりかなり大きな二つの箱をリビングに運び、開封。箱だけでなくどう見ても中身まで大きい。え？確かにお店で座ってみたりしたよね？なんでこんなにサイズが違う？いかんいかん、こんなにとーちゃんはうれしそうにしてる。失敗やとは決して言ってはならない。決して…。
そして夜。昨日は牛肉のローストビーフに赤ワインというセレクト。２人で飲みながら、いつものようにとりとめない話をする。ちらり、ちらり、トイレに立つたび、キッチンに行くたび、目線のハシをよぎる大きな二つの塊。「なあ、とーちゃん、失敗やったな」「何が？」「このクッションよ」「…」「うれしそうに“ボクは大きい方！”とかいうてたよね」「なんでーやー、あんたもこれでいいっていうてたやんかあ」「そら言うたけど…」だいたい、あんなに寿司屋で飲んだ後に買い物にいったのがそもそもの間違いだったのだ。「でもな、かーちゃん、見て見て。こんな風に二つの上に寝そべったらめちゃめちゃ気持ちええでえ」そういってクッションの上にゴロリするとーちゃん。「あんたもほらほら、やってみ」と言われて寝てみるがなんか悲しい。あまりにも我が家のリビングの狭さに不似合いな二つの塊を小錦と曙と名付け、ため息をつく。
誰か一つ、買い取ってくれませんかね？小錦か曙。近所の方なら運びますけど、どなたかいかがです？
