十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

花金☆船越ナイト

敏腕ワケあり外科医

金曜日の夜ですわ。明日仕事かもしれんけど、ふっと一息つける大切な時間ですわ。ましてや今日、お楽しみの花男が夜の10時からあるうえに、日本アカデミー賞が夜の9時からあります。すでに優先録画設定になっている花男はおいといて、アカデミーも見ておきたい。晩ご飯食べながらとーちゃんとアカデミーを見て酒を飲み、「やっぱ主演男優賞は…」という会話に花を咲かせる…なんて私のもくろみは、塵になって消えました。
夜の9時になって晩ご飯ができ、いただきますをするときに我が家のTVに映し出されたのは「船越」。詳しくは船越主演の2時間ドラマ。「何?これ?」ととーちゃんに聞くと「船越に決まってるやん」と答える。その後どれだけ私がアカデミーを見たいと頼んでも、断固としてチャンネルを変えないとーちゃん。ふん、腹の立つ。結局2時間、船越のこのドラマを見るハメになってしまった。
船越扮する外科医がワケありで他人の子どもを連れ、旅をする。たまたま行き着いた先での病院で次々に患者が運ばれ、まったくその病院にはかんけーのない船越が、そのスゴイ医療技術を生かしてばったばったと患者を救い、挙げ句の果てには手術まで勝手にやってのける。「な、アホな」。その後子連れで近所の旅館に住み込みで働くが(ワケありなので。医者だけど)、殺人事件に巻き込まれ、事件解決に活躍する…ま、そんなお話ですわ。驚いたのはラストの盛り上がりで、犯人だったフセロン(布施博)に「医者魂を思い出せ!」と船越が叱咤し、2人でお世話になった女将さんの手術をするシーン。どこで?なんで?その病院知り合い?みたいな関係性はまったくふれられず、みんな笑顔で終わっていく。ああ、こんなドラマ見てしもた。楽しみだった花男もアカデミーもな〜んにも見られへんかった。あと、残された唯一の望みは、とーちゃんを先に寝かして今から録画した花男を見ること。アカデミーはねえ、こんなこともあるかとちゃ〜んと妹に録画頼んでるもんねっ。さすが!かーちゃん!!