十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

白百合の行方。

さらば白百合

どれだけ泡盛を飲んで、新たに買っても、残りの半分を残したままいつまでもある「白百合」。みなさまご記憶にあるでしょうか、飲んだ瞬間あまりにも香りがきつくて、「うえっ、これは飲めん!!」と二人ともダウンされた唯一の泡盛ですわ。この白百合をええ加減どうにかしようと知恵をしぼり、結局「豚の角煮を作ろう!」ということになった。まず固まりの三枚肉をお湯でぐつぐつと湯がいて脂を抜き、その後白百合やしょうゆ、みりん、砂糖などでしっかりと味付け。長時間小さな火で味を浸透させ、この祝日にやっと食べられることになった。
ところが、凧糸がないため縛らずに火を通していたので、取り上げてみると無惨にもボロリ。「いいのよいいのよ、見た目は関係ないし」と積極的に角煮づくりに関わったとーちゃんに励ましの声をかけ、いただいてみるとまーまーおいしい。ずるずるとむけるようにはがれるが、しっかりと中まで味がついていて結構濃厚。「これはこれでいいね」と言いながら、二人でいただいた。
ようやく空っぽになった白百合はこうして我が家から巣立っていった。しかし白百合を本とかで調べてみても、飲みやすいとか、人気とかどれもええようにしか書いていない。。。。本が間違っているのか、うちらの口がおかしいのか、たまたまハズレやっただけなのか。。。。また新たに白百合を買う勇気はなく、真相は謎に包まれたままになっている。