十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

今飲める、安いワイン。

それなりな白

ということで、泡盛がじり貧になっている今、晩ご飯に飲む酒はワインということになり土曜日のメニューは洋食に決定。土曜日の朝にワインが10本届いたこともあり、飲めるワインはあるようだ。日頃とーちゃんが「今飲める安くておいしいワイン」を探し続け、ついに我が家のワインは70本ほどに達しているらしい。70本て、業者か。「違うんよ、ぜんぶかーちゃんに飲んでほしいなあ、と思って」というが、出されるワインは安いやつばかり。「ちゃうねんって。今飲んでもおいしないからな。もったいないやろ」という。理屈はわかるが、どんだけええワインがあったところで、飲まれへんならワシにはまったく意味がないではないか。とーちゃんがコロッと死んだら、なんでも鑑定団に出して、このワインにどんだけ価値があるかを調べてやる〜。
で、昨日の晩ご飯は、合い挽きミンチがあったので、ミートボールにしてトマトソースで煮込んだ。残りもののトマト、エリンギ、なすびもいれて、結構ボリューミー。ワインは届いたばかりのチリの白をオープン。これも「今飲める安いやつ」なので、1本1,000円もせえへんらしい。グラスに注いで「わっ」とびっくりした。色がほとんどついてない。白いというより、透明に近い。「やっぱり安もんやな」と私が言うと、「まま、飲んでみようよ。味はどないかわからんで」と青い顔した親父がフォロー。香りはまあまああるようで、飲んでみる。意外にも味はしっかりしていた。というか、見た目でマイナススタートなので、それだけ評価が高くなりやすいのかもしれない。「いけるやん」と一安心している親父。「これから暑くなったら、このくらいさっぱりしてる方が飲みやすいんよ」ととーちゃんはご機嫌になっていく。まあ確かにコクはないが、フルーティな感じなので、夏場にはいいかもしれんなと話ながら、さくさく飲んでいよいよ赤へ。
これまた届いたばかりのイタリアの赤で、「安くて今飲める」ワインらしい。こっちは私が好きな味で、かなりおいしかった。「ええやん、とーちゃん。久しぶりにでかした!」と褒めると「あんたはホンマにピエモンテのワインが好きなんやなあ」と言われる。バルベラをメインにしたブレンドの赤だが、コクがあり、甘みもあり、舌触りは割になめらか。世の中、イタリアといえばトスカーナがもてはやされているが、やっぱり私はピエモンテが好きだ。前世はピエモンテに住んでいるワイナリーのお嬢様だったのかもしれない。
という感じにくいくい飲んで、あっという間に酔っぱらい。で、今日も泡盛ないし、きっとワインにいくはず。とーちゃん、今日はどんなワインをセレクトしてくれるんかな〜?