十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

関口宏な犬。

サイゾーを毎日会社に連れていっているが、お散歩に出るのは6時をまわった夕方のみ。どれだけオシッコしたくても、う○ちでお腹がパンパンでも、会社でトイレをしないので夕方にならないとサイゾーは排出不可能。なので、6時になると「そろそろ行きましょうよ〜、お散歩」と声をかけてくる。私はどれだけ仕事が忙しくても、「しゃ〜ないな〜」と重い腰を上げなければいけない。


ついこないだも、そんな感じでサイゾーのお誘いを受け、6時を過ぎて近所の公園までお散歩に出たら、おや、どこかのお兄さんがワンちゃんをマンツーマンでトレーニングしている。あまりにその子がお利口さんなので、少し離れた場所に座り込みその様子を拝見させていただくと、サイゾーも結構気になるよう。



 おや?



 「待て」はワシもできるで。



 ちょろいな〜お手かいな。



こら、それ「お手」と違うやろ。あんた〜、ほんまに何にもでけん犬やのう。あの子はあんなにお利口さんなのに…。



 たいしたことないの〜。



もうええんかい。周囲のニオイをくんくん嗅ぎだして飽きてきたようなので会社に戻る。しかしまあ、お利口さんな犬やったな〜。なんでうちはこんなに自分勝手でアホな…


  へ?誰のこと?



あんたさ、なんでそんなに態度でかいん?びっくりするわ、人の足の上にどでんと座り込んで、何ですかその態度、だからねあんたは…



 トラベル〜チャンス!



おい、その態度、関口宏やないかい。「あるあるあるある」と違いますから〜!!