十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

予約の取れないレストラン。

金曜日、会社のミーティングでとあるレストランの話題になった。そのレストランとはスペインのとある田舎町にあるEl Bulli(エルブジとかエルブリとか発音されているらしい)というお店。そのレストランの話を聞くにつれ「へへぇ〜」「ほほぅ〜」と感心するばかり。行ってみたい、食べてみたいと思う前に、そんな素晴らしいお店がこの世にあることがうれしかった。だってね、すごいのは…


○50名くらいのキャパに、同じくらいのスタッフ(料理人含む)がいる。
○そのスタッフの中には科学者(化学者?)もいる。
○オープンは春から秋の半年間だけ。あとの半年はメニュー開発に費やされる。
○出されるメニューはすべてその年だけ。だから翌年に行ってもリクエストはできない。
○予約はいつもいっぱいで半年待ちとか。世界中から予約が殺到している。


などなど、とにかくすごい。その店のコンセプトもしっかりしていて、そのうちの一つが「素材の解体と再構築」だって。これ、難しそうやけど、メニューを見たらどういうことなんかがわかります。じゃあメニューにいってみよ〜。


El Bulli :1

パッと見たら中央にモザイクがかかっているように見えるのは単なる目の錯覚。何かのゼリー寄せが中央にあって、まわりに白いふわふわな物体が…。これ実は、イタリアンの定番メニューで、スープを掛けて混ぜるとある味になるんだって。そのメニューとは………「ラタトゥィユ」らしい!へぇ〜?!想像できない〜っ。
※訂正:ラタトゥイユではなくてミネストローネでした。ごめんちゃい。


El Bulli :2

続いてこれは何でしょう。上にのってるのは確かにトマト。下のスポンジのように見えるのはいったい何か………。実はこの白いのも「トマト」なんだって!これまたビックリ〜!!青いトマトやったかな、色を抜いて新たにトマトとして再生しているらしい。さすが科学者(化学者?)付きっ、やるぅ〜♪


というように視覚、嗅覚という人の感性を刺激させるプレゼンテーションで、「およよ」なサプライズが満載ならしい。それだけに唯一無二な存在として、世界中から注目を集めるんでしょうねえ。ナットク。そらメニュー開発に半年かかるわ〜。でも料理の新しい世界が広がったようで、頼もしいねえ〜。



・・・・ってな話をとーちゃんにしてやろうと思い、ふんふんと意気込み、さっそく話してみる。さすがに雑学物知りのとーちゃんでも知らんでしょう、くふぅ。「あのさ、あのさ、なんかさ、スペインのえらい田舎の方にある有名なレストランで…」のところで「ああ、エルブジやろ?」とすぱっ。「ワイン好きやったら誰でも知ってるで。何?あんた知らんかったん?」と上から目線ですかい。。。。くぅ〜。腹立つ。