十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

「豪快」に行こう!

日曜日、ホットカーペットを買いに街へ出たときのこと。ええ、もちろん、昼ご飯をかねて飲んでました。酒を。近所にJRAがあるからか、街はものすごい人で、レストラン街さえカップルや家族連れ、いかにもJRAなおじさんたちであふれている。すぐに入れる店を探し、ようやく沖縄料理の店に落ち着いた私たち。




オリオンビールに塩焼きそばやホルモンの炒め、するめの天ぷら等をオーダー。くぃ〜とビールを空けて、空腹を満たして行く。とーちゃんの若かりし頃の沖縄話や、ドラマ「風のガーデン」話に盛り上がっていき、脇目もふらずにしゃべっているとお店のお姉さんがつつっと近寄り「すみません、ラストオーダーです」と言う。へ?もう?!となって急いで追加オーダーしたのは…




もちろん酒!ビール2杯と泡盛のロックを2杯オーダー。なんとあさましい、いじましい姿よ。店閉まるいうのにまだ居座るんかい!とーちゃんは「まだ30分ある。飲んでしまえるやろ」とどんと構え(こういうときだけ)、くく〜と飲み干して行く。さすがにビールはお腹いっぱいで、残してしまったけどね。
「ごちそうさま〜」と店を出て、「かーちゃん、もう一軒いこか」と誘われ、すぐ近所にあった居酒屋に入る。そう、昼なのにはしご酒っす。






とーちゃんはぬる燗、私はウイスキーソーダで再び乾杯。このウイスキーソーダ、かの「山崎」をソーダで割って500円!安っ!!さらにこの店のいいところはJRA目当てのおじさんたちが集う店であること。店内には競馬のラジオが流れ、新聞を広げてビールを飲むおじさまたちがあちこちに。私たちは一切賭け事をしないので、もちろん競馬のこともまったく知らない。後になってエリザベス女王杯が行われていたこと、武豊が草々に落馬したことを知ったのだが、このときの私たちは何がどうなっているのかまったく分からない。ただ出走ごとにおじさんたちの「よし」「あ〜」という声が小さく聞こえ、喜怒哀楽の混じった空気が流れるのがおもしろい。「こういう世界があるんやねえ」ととーちゃんと語り合う。




そんな新鮮なひとときを過ごしながら、何気にとーちゃんのお猪口を見ると「豪快」の文字が。そっかそっか、とーちゃん、もう一杯いっとくぅ〜?