十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

二季物語〜冬の出会いと別れ〜

さあ、金曜日の夜です。毎度のことながら冷蔵庫に食材があまりないので、何となく豪華そうに見える新手の作戦でやり過ごす。




  

フライパンでソーセージやベーコンを焼きつつ食べて、できたてを味わえるという「何となく豪華」を演出。さすがかーちゃん☆ごまかすの上手やね♪お酒はいつものように私は泡盛、とーちゃんはマッコリというコンビ。そうそう、あの素行の悪いマッコリ部隊は、ちゃ〜んと教育されました。一番右のやつから社会のキビシさを教えてやりましたよ〜ん。
てな感じでフライデイナイトを楽しんでいたら…



   

え〜っと、サイゾーさん、何してるのかね。まさかそのピンクのお方は…



 ぶひ〜

ひっくり返らされてますけど、ブヒ子さん!金沢の旅館から休暇を取って遊びにきてくれました。今は女中頭になって、新人を鍛えているんだって。エラくなったねえ、ブヒ子さん。冬になって物寂しくなって、サイゾーに会いたいとサンダーバードに飛び乗った…。ああ、女心。。。




 おらっ!


 そらっ!!

そんなブヒ子の気持ちを知ってか知らずか、ただただ弄ぶだけの男・サイゾー。噛まれる度に「ぶひ〜ぶひ〜」と泣き叫ぶブヒ子のことなど考えず、さんざんブヒ子を振り回して楽しんでいる。しばらくそんな状態が続き…




ポイッと捨てた〜!もうお前は用無しやと。ひえ〜ヒドい男やのう〜!!




 もう金沢に帰ります。

急いでブヒ子を救出してやると、サイゾーのヨダレでテラテラ輝いている。なのでお風呂に入れてキレイにしてやりました。こうして2人のほんのわずかの時間が過ぎ、去って行くブヒ子。春になったら、また来てね〜。