十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

弾丸ウィルス・トーク。


昨夜はとーちゃんが豚肉のステーキを焼いてくれて、ソースまで作ってくれました。ワンダホー♪洋食屋さんのようないい匂いが漂ってます。これにいつものcavaを開けて、毎度のようにやいやいとしゃべっておりました。今回はちょいとハードに「ウィルス」についてです。






 洋風なのになぜか豆腐。いいんだよ。
今回の新型インフルエンザとはどういうものか、どのくらいの備えが必要か、という話からいつしかウィルス全般へ。エイズウィルス、エボラウィルスの特徴をペラペラと親父が語りはじめ、私は「へー」「ほー」とうなずくばかり。「たとえばエボラとエイズではウィルスの性質がまったく違うんよ。エボラは致死性が高いし、発症してすぐに死に至ることが多い。ウィルスにとったら人体に死んでしまわれると自分も死ぬから都合が悪いねんな。せやけどエイズの場合は体内にあってもいつ発症するかわからんし、極端に言えば死ぬまで発症しないケースもあるらしい。じゃあエイズはウィルスなのか?という疑問も生まれるんよ」とまあこんな感じでしゃべるしゃべる。てか、アンタ誰?







「そこで新たに、ウィルスは生物なのかという議論もあるんよ」と親父は言う。「生物の定義は何?」と聞くと、「うん、栄養を取り入れて排泄するという行為を行ってるかどうかやな」らしい。そこでこうして親父はウィルスの絵を描きはじめた。「その定義に基づくと細菌は生物と言えるねんけど、ウィルスはそれぞれ形が違うからなあ」と言いながらスラスラ描く親父。「いっぺんでも見たんかい」と思いながら、ふ〜んとなる私。「でもな、私、ウィルスは生物ちゃうんかな〜って思うなあ」と言うと親父は「何で?」と聞いてくる。ほらほら、前に読んだ小説のさあ・・・・







パラダイス・イヴ、あったやん。あの話読んで…」と言いかけて何かが違うことに気がついた。きょとんとした顔で止まっている親父を見ながら、<何を間違えたか>を考える私。瞬間、時が止まる。しばらくしてとーちゃんが「パラダイスて・・・・」とつぶやき、「あ〜〜〜〜!!パラサイトや〜!!」と自分の失態に大爆笑。とーちゃんは緑の葉っぱ付けてひらひらと踊っている男女を瞬間に想像したらしい。なるほど、そうやねパラダイス・イヴ。えらいカワイイし平和やがな。あ〜あ、あんなに白熱して真面目にしゃべってたのに、エラいオチついた。しかし我ながらアッパレボケやわ〜。ふう、おもしろかった。