十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

人体の不思議。

昨夜のことです。突然とーちゃんが言いました。「せやあんた〜、思い出したわ。こないだ寝てるとき、スゴかったんやで〜」はて、何のことですかい。「寝相や寝相、あんたいつもたいがいやけど、今回はえげつなかったわ〜」


その日は涼しい夜でクーラーを切り、窓を開けて寝ていました。液体ベープを付けていましたが、切れていたことにこのときは気づいていませんでした。2人と1匹が寝ていると憎き「蚊」が舞い込んできました。もちろん私は熟睡中。しかし「蚊」だけはダメなのです。かゆみは無意識に感じているようなのです。とーちゃんの目撃によると足の先らしき所を噛まれた私は突然ブンっと両足を上げ、




 ポリポリ ※再現協力:とーちゃん




 ボリボリ




 うぅ〜

と足をぶんぶん動かしながらポリポリとかき出したそうです。とーちゃんは最初「起きているのか?」と思ったそうですが、んご〜というイビキが聞こえたため私が寝ていることが確認できたと言います。「ホンマにな、あんた足を振り上げてずっとポリポリかいてたからな、サイゾーがびっくりしてボクのお腹に避難してきたんやで」と証言します。はっきり言いますが、足を蚊にかまれてかゆかったというのは何となく覚えていますが、そんな風に両足を上げてかいていたとはまったく知りませんでした。私のどこにそんなたくましい腹筋があるというのでしょうか。人間って不思議ですね。