十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

続く、とーちゃんの不幸。

こないだ、サイゾーと一緒にタクシーに乗っていたときのこと。下り際にお金を払っていたら、運転手さんに「その犬、まだ子どもやな」と言われた。「いえいえ、もう7歳のおっさんなんですよ〜」と言うと驚かれ、「へえ、鼻の周りとか白くないやん。全然そんな風に見えへんわ〜」と言われた。そうさ、大阪のタクシーの運転手さんはフレンドリーなのさ。知り合いかっ、みたいなね。






 ワシのことだっか?
そんな見た目はヤングなサイゾーですが、中身は立派なおっさんです。昨日もとーちゃんとやいのやいのしゃべっていたら、「もう、サイゾーもええ加減にして欲しいんやんかあ」と切り出す親父。え、今度は何が?






 ワイン会のクイズ大会で私が優勝してゲットしたスペインの赤ワイン。
「昨日の晩のことよ。夜中寝てたらな、あまりの臭さにびっくりして起きたわけ。パッと目を覚ましたら、目の前にサイゾーのケツがどーんってあって、もうくっさいくっさいねん。あまりの臭さにガマンできんで飛び起きて、リビングに行ってお茶飲んで、タバコ吸うて、気持ち落ち着けなやってられんくらいなんよ。そう20分くらい起きてたかなあ、間違いなくサイゾーの<屁>やんかあ。こんな小さいケツでもあんな臭いオナラするんか思って、ビックリしたわ〜」なことがあったらしい。もちろん私はそんな出来事が深夜に繰り広げられていたなんてまったく知りません。私は私であっちの世界で忙しいからね。「それは間違いなくサイゾーの<屁>やな。毎夜毎夜とーちゃん大変やなあ」(←人ごと)と言うと「ホンマやわ!アンタといい、サイゾーといい、もういい加減にしてよ!!」と言われた。あら、とばっちり。







 やっぱ、締めは泡盛じゃないと。
昨日は夜におでん屋さんで卵の白身をあげたので、一層の臭さやったと思うで〜、というと「この世のものではなかった」とその匂いにショックさえ受けている親父。サイゾーはもうおっさんやからさ、オナラも臭くなるわな〜と言うと、「ホンマやな、こいつもおっさんやからな」とやや納得するとーちゃん。お気の毒さまでございます。







サイゾーよ、あんた屁こいたね。あんたがこいたね」と詰め寄ってみたら、知らず存ぜぬ顔。仕方ないよね、出るものは出る。そやけど、とーちゃんの顔前でおならをするのはやめなさいっ。いくらお尻がゆるくなってきてると言っても、顔前はダメ。今週のとーちゃんはほとんど熟睡できてへんねんからね。いや、私のせいでもあるんだけど。。。