十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

お願い、私をひとりにして。

昨日はヘルプ仕事がひとつ入って、予想外の遅めの帰宅。10時過ぎやったかな、家に帰ったのは。昨日は早朝から東京出張やったとーちゃん、出張なのに夜の7時には大阪に帰ってきていて、その足で近所のビストロさん(店は定休日)と一緒に立ち飲み屋→バーに行き、私が家に着いた頃にはゴキゲンさんで家におりました。







ふう、しんど。と思いながら缶チューハイを飲んでいたら、ゴキゲン親父が「なあなあかーちゃん」と声をかけて来る。なんや、リンカーン見てるのに、と思いながら「何よ」と言うと、「大瓶のビール1本、熱燗2合、湯豆腐2つでいくらやったでしょう?ズバリ当たったら、5000円あげるわ♡」と言う。てことは立ち飲みの店が、かなり安かったってことでしょう。しかもあのケチなとーちゃんが5000円もの大金を賞金に出すとは。大した自信や。私は電卓をパチパチはじき、「1,580円!」とファイナルアンサー。すると答えは・・・・・・「ブーっ!1200円でした〜」とうれしそう。2人でこの金額、1人600円ってことかいな。安いな〜と言うと、「そうやねん、缶詰とかお菓子もあってな〜」とペラペラしゃべり出すが、ワシはもうそんなことはどうでもいい。リンカーンを見せてくれ。








犬は次々とおもちゃを持ってきて「遊ぼうぜ」と誘い、親父はテレビを見ながらべらべらとひとりでしゃべっている。もう時間は11時。静かにしてくれよ、私をひとりにしてくれよと願う。「もうさ、遅いし、とーちゃん先に寝たら?」と誘ってみるが、なかなかしゃべりを止めない親父。犬もせっせとおもちゃを運んで来る。あ〜あと思いながらしばらく忍んでいたら、ようやく「寝るわ」と立ち上がってくれた。ブラボ〜♪「ほれ、サイも一緒にとーちゃんとねんねしぃ」と無理くりサイゾーも寝室に押しやり、ようやく私ひとりの時間。あ〜、待ってたんだよ、このときを。








侍チュート!やニュース番組をぼんやり見ながら、泡盛ロックでほげほげ。そういえばちょっと前、チュートの福田に「オレな、この仕事向いてないから、もうあと1ヶ月くらいでこの仕事辞めようと思ってるねん」と打ち明けられた夢をみたな。何でまたそんな夢見たんやろう?やたらリアルな夢やったから、ホンマに辞めるんかなと思ってたけどそうでも無いみたいやなあ。ふーん。まあどっちゃでもええけど。

とつまらないことを巡らせながら、大人のひとときを味わっていたら、てってけてってって〜と犬がリビングまで戻ってきて、扉のそばで「うぅ」と言うている。「こっちに来たいのかな?」と思って扉を開けると、開けた瞬間にタ〜〜〜〜〜っとまた寝室に戻っていった。何だそれ?鬼ごっこか?なんか騒がしいよな、うちは。