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十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

私が仕事を辞めたいと思った出来事。

あっという間の11月半ば。今年もあと1ヶ月半しかないやん!おかげさまで毎年恒例地獄の11月となってまして、今日は東京日帰り、来週は泊まりで東京、再来週は日帰り東京、翌週は大阪でモデル撮影と大フィーバーかかっております。しかし今年はほんとあっちこっち飛んだなあ。東京だけでなく福岡、対馬、長野、富山…。もっといろいろ行ってるよね。今年の振り返りをするにはまだ少し早いですが、おそらく私にとって今年一番になるであろう出来事をまとめておこうと思います。

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今年の前半にあるカタログ制作の仕事をして、それが刷り上がってから何回かにわたっていくつかのミスが発覚しました。もちろんこれは私たちが間違えていたことでもあるので大いに反省しています。ただ何度もチェックをしてもらってるのになんで?指示に従ったのになんで?と思う部分がまったく無いわけではありませんでした。それでも担当者の私やデザイナー、うちのボスまで何度も何度も呼び出され、いろんな人の前で経緯を説明させられました。電話がかかってくるたびにドキッとし、胃がキリキリと痛み、ため息しか出ない状況。金額を負担する話も出はじめ、みんなに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。たとえ1万円でもでもみんなで必死に稼いだ利益を失うことは無念でしかない。気持ちに暗雲が立ち込める日々が続きました。

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そんなある日、ボスとまた別の仕事のクライアントさんへクルマで向かっていたときのこと。このミスの話になり「こんなことになってしまって本当にすみません。ご迷惑をおかけしたと反省しています」と伝え、しばらくどう対応していくかなどを話していた流れでポロリと本音が出ました。

「もう、この仕事やりたくなくなってきました。こんなに怖い思いをして、ビクビクしながらコピーを書くのはいやです。楽しくないんです」

「そうやなあ。ホンマそれや。俺らがいま大事にしなあかんのは、そっちやもんな」とボス。

ポロポロと泣けてきたのは、私の気持ちをわかってくれている安心からでした。「ミスはもちろんあかんけど、反省すべきところはしてたらそれでええ。あとは考えんでええから」と言われ、ようやく心の暗い雲が動き出したような気がしました。

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その後、賠償金の件はいろいろな理由で支払うことなく終わり、今後そのクライアントさんの仕事についてはうちの会社は外されることになりました。当たり前ですね。コピーライターとして文字や事実関係の間違いはあってはならんことです。でも、きちんとした誠意のあるプロセスを踏んでいれば、多くのミスは起こらないし起こったとしても許されるケースもあると思います。この10年ほどの間一度も仕事を辞めたいと思ったことなんてなかっただけに、今回の出来事は私にとっていろいろな大きな意味をもつものになりました。そういう意味で今年一番の出来事でした。

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そのクライアントさんの仕事がなくなった分、新たに稼がないといけません。幸い新しいレギュラー仕事が入り、こうしてあちこち飛び回ることになったわけです。従来から続いている直のクライアントさんも含め、皆さん私をとても信用してくださってるのでありがたいし、だからこそちゃんとせなと気が引き締まります。救ってくれたボスの気持ちに応えるためにも(ほんま大変やけど)きちんと頑張らなと改めて思っています。