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十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

ディーピー大阪ガイド。

ひょんなことからこの土日の週末に東京の友人3名が大阪に遊びにきてくれるこのとになりました。このメンバー、2年前の夏に一緒に高知で遊んだり、私が東京出張で泊まれるときに食事を一緒にしてくれたりとまるで親戚のような関係。ご夫婦の酔う子とガロさん、そして永遠独身男の世田谷さん、大阪からはうちら夫婦と私の妹アオコという6名です。「わざわざ来てくれるんやし、今まで行ったことないところに案内したいよね」「新世界どやろ?」などととーちゃんと話し合ってたら「かーちゃん、なべ屋さんって知ってるか?」と言う。知らねえ、聞いたこともねえ、と返すと「とにかく安くていろんな鍋メニューがあるんよ。ひとりずつ席にコンロがあってな」と言う。調べてみたら確かにいい感じ。「よっしゃとーちゃんここに決定!ここを起点にプランニングしよう」となりました。

 

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そして待望の土曜日当日。難波で集合して南海電車に乗って萩之茶屋に向かいます。この町は大阪の中でもかなりディーピーなところで私でさえ一度も歩いたことがない未開拓の町。公園にお住まいのおじさん方がたくさんいる、と言えば想像してもらえるでしょうか。

かなり道に迷ってぐるぐる歩いてようやくなべ屋さんを発見。2時からのオープンで早めに着いたというのにすでに並んで待ってるお客さんがいるし。こんな小さな店やのにかなりの人気の模様です。

 

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ようやく席についてビールで乾杯してまずは一品モノからオーダーしてやんややんやとしゃべってたらまあ次から次へとお客さんが入ってくる。開店30分でもう満席。そしてお断り。確かにとーちゃんのいう通り

 

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全席マイコンロシステムなんやけどそれ以外には目立った特徴もないし、別段すごい店とは思えない。なのにこのひっきりなしにお客さんが入ってくる人気ぶり。はてーと思っていたら「あれ!あれ見て見て」とよそ様のテーブルをのぞいて見たら人気の謎が解けた。すげい!

 

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これひとり分の牛肉すき焼き。盛りがすごいだけでなく肉質もいい。こんな状態ででてくるんやったらどの鍋にするか真剣に考えないかん。「せっかくやからみんな違うの頼もうよ」となり、何にするかシンキングタイム。確かに肉は美味しそうやねんけど私はすき焼きの味がそんなに好きでないので鶏ミンチ鍋に。ガロさんは牛すき鉄鍋、アオコは牛肉すき焼き、酔う子は鶏すき鍋、とーちゃんは牡蠣の水炊き、世田谷は鱈の水炊き、というセレクトになりました。

 

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これは酔う子の鶏すきな。モリモリやねんとにかく。このまま火にかけて馴染むのを待つシステムです。私の鶏ミンチも美味しかったけどやっぱりここはガロさんの牛すき鉄鍋が一番美味しそうやったかな。世田谷なんて「なぜ鱈か」とみんなに突っ込まれ、しまいには「そんなに好きなら追タラしなさいよ」って責められてたからな。ワロタ!

 

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さらにこの店の素晴らしいのは店員さんの対応力。こんなに満席やのに飲み物出てくるの早いし、2時間を超えて長居しててもイヤな顔ひとつしない。「いいですよゆっくりしてくださいね」な感じ。どこぞの老舗居酒屋なんかちょっと有名になったからって接客悪いしはよ帰れ的な雰囲気ムンムンやからな。ほんと美味しいだけでなく気持ちよく居られるいいお店でした。とーちゃんグッジョブ!

 

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なべ屋さんを出て次に向かうのはキタの新地。四つ橋線に乗って西梅田で降り、ちょっと一軒日本酒の店でひっかけてお目当の瀧さんへ。ここはカンカンが有名なバーで、私たちが年末に年に一度だけ来るようにしているとっておきのお店です。

 

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この日すでに何度目かの乾杯。これが名物のカンカンでジンベースのカクテルなんだな。このライムをきちんとしがんで返さないとお代わりしてもらえないシステムなんで要注意やで。さらにこのお店がおもしろいのは、前に何度か書いたけど一曲50円のジュークボックスがあること。昭和の名曲のレコードがぎっしり詰まった中から選曲するのはなかなか楽しい体験です。名曲とカンカンに酔いしれてみんな喜んでもらえたようで良かった良かった。

 

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瀧さんの後はいつも通りに我が家になだれこんでほとんど記憶のない時間を過ごし、さてさて翌日。馬に会いに行く世田谷は東京に一足先に帰り、ガロさん、酔う子、アオコ、私たちの5人で九条のお母ちゃんの店に行きました。「え、東京から来てくれたんか。ほな紅生姜の天ぷら食べえ」とお母ちゃんもウエルカム。

 

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この店も今でこそうちらも迎えてもらってるけどかなりディーピーやからね。常連のおっちゃんがカウンターをずらりと囲むその壮観なこと。お母ちゃんのほがらかさでかなりマイルドになってるけどお母ちゃんも我が道いくタイプやしな。しかしさすがの酔う子とガロさん、あっという間に溶け込んで、この空間を楽しんでくれてました。とーちゃん直伝の鳥のおもちゃみたいな飲み方を習得し、すっかりしっかりご機嫌さんで店を出ました。

 

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楽しい時間はあっという間。電車に乗ってるときも、怪しげな町を歩いてるときもすべての時間が愛おしい大事な思い出になりました。また近いうちにどこかできっとディーピーな時間を一緒に過ごしましょう。来てもらっておおきに!