「なんでかあちゃん大津でぶらりしたいわけ？ 何にもないとこらしいで」と何度も親父が聞いてきましたが私の理由は明確。まず大阪駅から40分程度と日帰りで無理のない距離であること、琵琶湖を見たいこと、歩くのにちょうどよい規模感の町であること、そして美味しいお茶屋さんがあると聞きつけていたことでした。「ぶらりするにはちょうどええ町やで」と親父を説き伏せ、諦めたとーちゃんは駅のそばに蕎麦屋さんがあることを探し出し「でかした！褒めてつかわす」とその店でランチすることが決定。後はお茶屋さんに寄ることだけを決めて、ぶらりの醍醐味である行き当たりばったりでやってみることにしました。
サイゾーを美容院に預け、タクシーで大阪駅に向かって「んで、どうするよゼロ」と問いかけると「んもう、しゃあないねえ」と朝から飲める大阪駅そばの居酒屋へ直行。そう、私たちは目的地へまっすぐ行けない0次会大好きっ子。ここでビールと日本酒まで引っ掛け「もうここでええんちゃうん」といたがる親父を説き伏せて店を出ました。昨晩「0次会っていうのは決めて行くもんじゃないんよ。流れに任せるものなんよ」とわけのわからんこと言うてたけど、結局予想してた店やったしな。「それは0.7次会なんよ」って何言うてるんだか。
ようやくJRに乗って、新快速で大津駅へ。駅を出てすぐそばにある親父が見つけたお蕎麦屋さんに直行しました。結構広いお店で2階の座敷に通され、ようやく旅感がひしひし。静かでのんびりした空気が流れてて居心地がよくて「あーなんか遠くまできたなーって感じするなぁ」とまずはビールで乾杯。お蕎麦には日本酒だろと、ビールを2本空けてから2人でぼちぼちと2合飲みました。
さて次は琵琶湖に向かって歩きながらお目当てのお茶屋さんに向かいます。ともかく暑くて日傘が大活躍。ちゃんと先読みしてるからな。カシコや。
お店の近くになるとほうじ茶の香ばしい香りがぷーんとしてきて「キタキタ！」と高まりながらお店の中へ。小さなお店ですが品数は結構あって、この水出しでいただいた澄んだ味わいの緑茶をお土産にも買いました。とーちゃんはお茶が好きなんで、緑茶、ほうじ茶、和紅茶などなどたっぷり買ってもた。あまりにたっぷり買ったので「送料無料で送らせてもらいますよ」と言っていただき、手ぶらでお店を出ました。ラッキー！明日到着するのが楽しみやわー♪
ここまでは順調でしたがこの後が大変で、ともかく琵琶湖まで出たけど何にもない。いるのは釣り人とたまにサイクリストで店もない。「しゃあない、浜大津の駅まで歩いて店を探そう」となりましたがまあこの道のりの暑かったこと。浜大津の界隈に着いても昼から飲める店はない。「と、とーちゃん、あそこに喫茶店があるから、や、休も」と懇願して飛んで入って
生き返るわアイスコーヒー。ママがひとりでやってはる小さなお店で「どこから来られたの？」「大阪です。昼から飲めるお店を探してたんですけど」「無いですよこのあたりは」なんだって。「大阪とは違いますからね」なんだって。「琵琶湖の遊覧船に乗ったらよかったのに。気持ちいいわよ」と教わりまして、私たちの無計画ぶりを再認識した次第です。
ママの喫茶店を出てから近くの商店街をぶらりして、浜大津の駅から京阪で三条へ。もう立って帰るなんてありえないので一人500円のプレミアムカー（指定席）を取り、空いた時間に居酒屋でさらに飲んで京阪でも飲んで帰ってきました。結構歩いたのと暑さでGGIもBBAもクタクタ。こんなに飲んだのに全然酔うてないのは運動の成果やな。え？
と、家に帰って最後の乾杯。疲れたけどやり遂げた感すごいわ。遠くまで旅した感すごいあるわ。ふくらはぎも目も疲れまくってるので、今日は早めに休んで明日に備えます。明日は我が家にゲストが来るからね。明日は家で飲むDAYですよ。
そうそう、サイゾーはサマーカットになって迎えに行ったら一段とかわいくなっておりました♪ 一粒で2度美味しいわ、イッヌ。
