十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

ノンストップ徳島出張。

徳島への日帰り出張に行ってきました。知ってますか?大阪から徳島行きをヤホーで検索したらバス一択。電車、勧めんのやね。そら岡山から東へ戻ってくるのかなり無駄やんな。便利なもので各社の高速バスがひとつになったサイトがあって、行き先と時間でベストなバスが選べ、そのまま予約できます。わたしこの度高速バスの予約初めてで、いろいろとまどいながら予約完了。とはいえ高知行きでいつも運転して通っているルートなので「とーちゃん、休憩は淡路島のどこのSAで止まると思う?」「そらあの観覧車のある一番でかいSAやろ」「あそこデカすぎてかえって不便なんよね」などと話しておりました。ええ、こんなことになるとも知らずに。

 

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今朝、乗り場のハービスに着き、バスに乗り込むと(忘れんように書いとくとクレジットカードで買うとコンビニなどでの発券要らず。その代わり受付メールの行き帰り分2部出力が必要)私の席は6Aで隣席はいない。なかなかゆったり。周りには塩沢とき似のリーダーがいるおねえさま軍団やサラリーマンの兄さんたちがいてまあまあの詰まり具合です。ブラックの缶コーヒーをセットして、ケータイを充電できることにも満足して出発したらアナウンスが流れてきた。すると終点までどこにも停まらんという。ちょっと待てい。2時間半も乗りっぱなし?そんなんあり?普通トイレ休憩とかあるんちゃうん?あたしSA停まるのアテにして朝ごはん食べてないのよ。腹ぐうぐうなんよ。と怒ったところでもうどないもならん。ただ徳島へ運ばれながら我慢するしかあらへん。滑舌の悪い運転手さんのアナウンスにさえディスりながらツイッターに怒りをぶちまけ、小説を読み更けなんとか時間を過ごしました。

 

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徳島駅についてええ感じの洋食屋さんをたまたま見つけ、空腹をようやく満たしてお仕事へ。順調に和やかに仕事を済ませ、クライアントさんと一緒に徳島駅に戻って夕方に解散。さて、まだちょっとバスの出発まで時間があるからとぶらりして、

 

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また帰りも休憩ないから後悔のないようにしっかり腹に入れとかんとと入った居酒屋兼食堂がなかなかの出来栄えでおばちゃん満足。わずかの時間でも鼻をきかせて良い店を選び、ベストなメニューを選ぶことはいわば人生のスキルアップトレーニング。今回選んだ三品はどれも素晴らしく、徳島らしさを唯一満喫して店を出ました。さあまたバスや。ノンストップバスに乗るで。とバス停に行ったら

 

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1号車と2号車に大阪行きのバスが2台に分かれていて、私は2号車の1A。つまり2台目のバスの一番前で、車内はガラガラ。これどういうシステムなんやろ。1台では満席やから2台目出したの?じゃあ2台目になった方が空いててええやん。ようわからんなあと思いつつ寝たり本読んだりツイートしたりしながらノンストップバスタイムを過ごしました。ところが、

 

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行きと違って帰りは阪神高速神戸線が渋滞していたので、かなり大回りの迂回路をこのバスが選択していることに気づいた。私は道がだいたいわかるので「あれー、こんなとこ通るかー」と不思議に思いつつかつ参考にしようとガン見。だって一番前やから運転手さんの一挙一動作も目の前やん。かなり予定時間をオーバーして阪急三番街にようやく着くと、なんと私以外の全員が降りてしまった。これはチャンスと終点のハービスまでの間に勇気をもって運転手さんに聞いてみた。「このルート、かなり大回りされてましたよね。あれは神戸線が渋滞してたからですか?」「そうです。だいぶ混んでたからね」「とはいえ山行って海側走ってそうとう大回りでしたよね。それでもこっちの方が早かった?」「うんそうだね。神戸線走ってたらもっとかかってたね」「それは本部的なところからこっちのルートにしなさいという指示が入るんですか?」「いや、運転手の判断ですよ。ただ今日は1号車がいたからこっちにしようと連絡があったけどね」とプロの技聞けて納得。そうなんや。今度から高知の帰りに混んだら(てか絶対に混むから)地図見て復習しとこうと心に決めました。

 

高速バスの鉄則。休憩はないので食べ物と飲み物は確保しておくこと。トイレはバスの中にあるけどなるたけしたくないので水分コントロールは重要であること。各席に電源があるのでそれは心配ないこと。2号車の方が多分いいこと。一番前の席は運転手さんとコミュニケーションが取れるメリットがあること。とまあ、良いも悪いも収穫のある徳島出張でした。お疲れちゃん!