十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

暗闇の中での再会。

昨日の東京出張が泊まりだったので、高校時代からの友人ペッスともっさん(どちらも女性、本名ちゃうで)と夜ごはんを一緒にすることに。場所はもっさんが選んでくれた有楽町のホテル1階にあるダイニングで、行くとものごっついイキった雰囲気。大きなU字のカウンターがあり、4人席がひしめき、結構なお客が入っていて人の声で賑やかなんやけどとにかく暗い。もっさんが先にいて「ごめんなあ、なんか私らの雰囲気と合わへん店やわ」と言うので「かまへんで。何より私らのビッグなボイスを気にせんでええやん」「それはそや」なんて言いながら近況を語り合う。しばらくしてペッスがやってきてまずは乾杯とビールでスタートしました。

 

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とにかく暗いのでメニューが読めない。これヤングなら判別できるの?と思いつつローガンをかけて必死にメニューに食らいつく。ライト照らしたらあかんのやろか、この暗さなんか間違えてないかと言いながらなんとかメニューを読むことができオーダーするBBA。落ち着いて再び話題はそれぞれの最近の近況へ。もっさんはこの春独立して個人事業主になり、シェアオフィスの契約を済ませてきたばかりという。どんなとこなん、外苑前やで、そういえばチリチリ(私やで)もよう外苑前仕事でいってるやん、ペッスは青一に通ってるしと3人共通して青山界隈に縁があるのを「これも雫や」と爆笑。ペッスはというとここのところのコロナ騒ぎでマスクを買えないことから「ほな作るわ」とマスク作りを始め、かなり凝ってしまってる話に。「毎日ユザワヤ行って生地買うてきてな、ミシンでががーっと縫うたら簡単や。ガーゼもいろいろあるねんけどほれこれな」と私たちに手作りマスクをプレゼントしてくれました。これがいろんな柄があってとてもかわいい。これがあればもう紙マスクいらんかも。大事に使うなペッス。アオコとクローバーの分も預かったでー。

 

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そんな話をしていたらオーダーしていたイカのソテーが来ました。カットするわと私がイカを切るも暗過ぎて「これほんまにイカか?」な気分。食べたらほんとにイカだった(しかもかなり美味しかった)のでまあええねんけど。その後うちのサイゾーの話やペッスのオクババ(私たちは同じ高校時代の経験上、人に教える仕事のことをオクババと略している)トークになり、習字の師範であるペッスが月に二回、近隣の65歳以上の人に習字を教えている話を聞く。おばあさまたちはとても喜んで参加してくれているらしく、その界隈では人気ですぐに満員になるほどらしい。「あんたええ仕事してるなあ」と誇らしく思いました。

 

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お店のおねえちゃんが「そろそろお会計です」と来てテーブルでお支払いした後も「ほんでさあ」とまた新しい話題になり、最後は水を何杯も飲みながら居座り続けて23時頃にようやく店を出ました。地下鉄の乗り口がわからないペッスがお店のお兄ちゃんに聞くと、その兄ちゃんなんと岸和田出身で同じ関西人であることが判明。「あたしら堺やねん」「マジっすか、僕もと警官で深井の派出所にいたんす」「えーなんでこんなとこにおるーん!」「それ僕もわからへんのです」ワハハ〜と最後に意外な形で締まりました。兄ちゃんに何があったのか知るよしもないですが、ここで私らと出会ったのもきっと雫。いつか大河に流れ着く良い人生を歩んでほしいものです。って知らんけどな。

 

追記:やっぱり暗過ぎて写真ブレブレやん!ひどー