十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

さすがに1本だけ。

熟睡中

朝一番、会社でボスと打ち合わせをしていたら「ちーっす」と言わんばかりにヤマト運輸さんが勢いよくドアを開けた。その瞬間、ヤマトさんに吠えかかりにダッシュするサイゾー、追いかける私。とっさに抱き上げその場から立ち去ろうとしたとき、暴れたサイゾーが私の腕からポロリと落ち、一周回って地面に落ちた。ちょっと口から血が出ているが身体は大丈夫なよう。一安心して仕事に戻ったものの、なんか様子がおかしい。いや、おかしいのではなくこれが正常とも言えるが、その後吠えたり要求することなく、ほとんどバッグに入っておとなしく眠っている。
あまりにおりこうさんすぎてだんだん心配になってくる。かかりつけの病院に電話しても「実際に触ってみないとわかりません」とのこと。まあ、そうか。ご飯はペロリと食べるし、ウンチもいつも通りなので、夜まで様子をみることにした。
晩方、とーちゃんにことの次第をメールで伝えると「病院連れていったって」と即返し。たまたまその後来客があったので、その打ち合わせが終わったら連れていくわと返事を送る。ところがどっこい、この打ち合わせが予定外に長引いた。気が付けば9時前。もう診療が終わる時間になっている。
仕事を終えて帰宅したのが結局10時前。気をもみすぎて私も疲れ果て、家の片づけを終えてからプシュっと缶チューハイを1本空けた。サイゾーはそんな私の心配をよそに、ご飯をいつも通り平らげ、すやすやと眠っている。今日はさすがにもうこれ以上飲めん。もやもやと残る不安のタネを取り除くため、明日の朝一番で動物病院に行ってきます。