十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

鴨が好きなの。

鴨くれや。

今日は8時半に帰宅し、鴨のローストと無印で買っていたスープ(クラムチャウダー&チリスープ)を温める。んー、野菜が無いわ。冷蔵庫を見るとピーマンが2袋あるので豚肉と一緒に炒めよう。で、食事をはじめる。
缶チューハイがなく、缶ビールが一本あるだけなので、2人で分け分けしてまず乾杯。くーと飲んで、冷蔵庫に眠っていたバローロ(2,500円)を開ける。ん〜、鴨にはやっぱり赤ワインやね〜と至福のときを感じる私たち。そんなこんなで食事を楽しんでいると「うー」とサイゾーが足もとから私たちを見上げている。とーちゃんが膝の上にサイゾーを乗せ、私とサイゾーは向かい合う。じーっと私を見つめるサイゾー。「サイ、そんなにかーちゃんのことが好きか?」「…」「いや、そんなに見とれられても。えへっ」「あんた、サイゾーはかーちゃん見てるんちゃうで、鴨やで」ととーちゃん。よく見れば、私とサイゾーの間にぺろんと冷めた鴨のローストが数切れ。そっか〜、サイゾーは私じゃなくて「鴨」が欲しいだけなのね。
味が濃いので、しっかりと噛んでくたくたになった鴨を与えると、サイゾーはにたっと顔をほころばせて一気に食いつく。鴨がすべて無くなると、いつものように小錦の上でフルオープンで眠りこけている。確かにこの時期、ジビエがおいしい季節です。けど、なんか寂しいぞ。