十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

花粉とたたかう!

これのみ!

みなさーん、マスクしてますか〜?スギ花粉はそろそろ終息傾向にあるそうですが、それにしてもマスク人口増えましたねえ。外国の人が日本に来て驚くのがマスク人の多さだとか。確かに異様といや異様な風景ですね。わたくしも実は花粉症。でもチッチッ、そんじょそこらの花粉症の人とはワケが違う。発症から20年を超える花粉症界の大ベテラン。言い換えれば花粉症界のモリシゲとも言えよう。それだけ、長年花粉には苦労してきたわけです。
最初に異変に気付いたのは高校2年の春。くしゃみ、鼻水、目のかゆみに風邪との違いを感じ、医者に「それ、花粉症ですね」と言われ、「は?カフンショウ?」と聞き返したほど、まだその名前は知られていなかった。くしゃみを連発する私に友人たちは白い目を向け、「なに花粉症って、ダサっ」的なことを言われ、流れ出る鼻水を抑えきれず鼻にティッシュを詰めて授業を受ける私をせせら笑いよる。何と孤独なモリシゲ。いまでこそ、マスクも薬も花粉症グッズは選べるほどあるが、当時はそんなものは何もなく、耳鼻咽喉科で鼻を洗い、かろうじての薬をもらうしか術はなかった。毎年症状はひどくなり、注射も打ち、薬も飲み、尽くせる手はすべて尽くした。そうして大人になり、花粉症人口がどんどん拡大していくなかで、幸いにも私の症状は少しずつ軽くなっていった。
それでも毎年2月を過ぎると症状は出てくる。「花粉症を軽くするのはまず花粉を家に持ちこまないこと」と言われ、花粉を避けるように暮らす日々。でもあるとき気がついた、なぜ私が花粉を恐れなければいけない?こんな風に恐れ、おののくから、あいつら花粉は調子に乗ってくるんやないのか?!そう考えると花粉をおびえる自分がばかばかしくなった。やめたやめた、堂々といったらええねん、花粉、どんとこーい!!
マスクはしません、薬も注射もしません。髪の毛こそ束ねるが、使うのは目薬だけ。くしゃみも出しましょう、鼻水でてきたかったらどうぞどうぞ。いいのよ、出たいんでしょう?そんな気分で寛容に花粉とたたかう私。こうしてモリシゲのようなベテランの境地に至ったのだ。
花粉に苦労されている方、一度私の荒療法やってみてはいかがです?黒柳徹子くらいになれるかもしれませんよ。でも症状がひどくなっても、よう責任取れませんのでご容赦くださいね。