十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

深酒の果て。

道具屋筋のワイングラス

日曜日、タルハイの飲める串カツに行き、向かった先は道具屋筋。ここは大阪で有名なプロユースの調理器具が買える商店街で、コテ1個から大きな調理台まで揃ういわば「オレ、いつか自分の店もつのが夢やねん」な人々が集まる場所。食器類も豊富に揃うので安くていいワイングラスを買いに向かった。確かにどれも安いねんけど、難点なのがプロユースだけにグラスでも最低6個単位で買わなければいけないということ。ほんとは2つで充分だったのだが、1個500円の安さに負けて、6個セットで買ってしまった。まー、どうせ割ってしまうのでね、無駄にはならんと思うねんけど。
で、その日の夜。泡盛を飲みながら晩ご飯をつつき、とーちゃんと話していたら「そういえばアンタ、こないだ凄かったでー」と言う。何が?と聞くと「寝言よ、寝言。久しぶりにびっくりしたわ」と。
私は寝言、歯ぎしり、寝相の悪さの三拍子揃った悪態らしく、ちょっとの物音で起きてしまうとーちゃんと違い、多少のことではびくりともせず熟睡をかませる。深酒のせい?とも思うのだが、同じように飲んでるとーちゃんがこうなので、もって生まれたものなのだろう。「で、何しでかしたん。私?」と聞くと、ぐーぐー寝ていた私が突然モンゴル語らしき言語をしゃべったらしい。「いや、正確にはモンゴル語かどうかはボクもわからんねんけどな、とにかく○×☆△◎♪○な感じでしゃべっててん、あんた」…これまで私の寝言は、周りの人の度肝を抜くようなことをしでかしてきている。実家にいるとき、布団で眠っている私が突然「攻める!」と叫び、そばにいた妹が「どこに?」と聞くと「安土桃山!」(なんでやねん!)と答えたとか、新婚当初の私がむくっと起きて「ええかげんにしいやあ」と睨みきかしていたとか。。。。多分、ほんとうに言っているのだろうが、私にはまったく記憶がないので、コメントのしようもない。
「だいたい今まで、フランス語風とかの寝言もあったけどな、まさかモンゴル風まで出てくるとはなあ」ととーちゃん。寝言を治しようもないので、私は眠っている間に世界のあちこちに行って違う誰かと入れ替わってるのかもしれない、とさえ思う。でも一回見てみたい、そのスゴイと言われる寝言を話している私の姿を。寝相の悪さも含めて、誰か一晩中、私の寝てる姿をビデオに撮ってくれへんかなあ?