「あんたら〜ビーチバレーなくなって、ヒマしてるんやろ?」といううちの両親からの提案で、夜に一家で焼き肉に行くことになった。サイゾーを9時まで預かってくれるホテルに入れて、さあ、焼き肉焼き肉〜♪一杯目は生中行って、次は赤ワインをみんなで分け分け。その後麦焼酎のロックにいき、焼き肉を味わう。なんせうちは全員がお酒を飲むので、肉より酒代の方が高くついてるんちゃうかと思うほど、ボトルがポンポンあいていく。結局麦焼酎のボトルは2本クリアしてしまった。
最後のシメはここの冷麺。これを食べな何しに来たん?というほど、我が家(特に3姉妹)が大好きな味。以前、家族でここの焼き肉屋に来たときに冷麺をオーダーしたら、「申し訳ありません、本日は石臼が壊れてまして、今日は冷麺ができません」とおねーちゃんが言う。その後の落胆とブーイング(特に3姉妹)で、おねーちゃんを半泣きにさせてしまった。「違うねん、おねーちゃん、ここの冷麺が大好きでな、すごい楽しみにしてたから、うちらもショックが大きいてな」「…申し訳ありません。そんなに楽しみにしていただいているのに…」「石臼直すのに人手がいるんやったら、うちらなんでもするで。なんやったら新しい石臼運ぶで」「とんでもない。もう一度本当にできないのか聞いてみます」とおねーちゃんが厨房へ走り、しばらくしておねーちゃんが部屋に駆け込んできて「冷麺、何とかできるみたいです!すぐにご用意いたしますので!」と言う。歓喜の渦(特に3姉妹)とともにおねーちゃんに「ありがとう、頑張ってくれて」と声をかけると、おねーちゃんはまた半泣きになっていた。アオコも喜びのあまり半泣きになっていた。
…てなくらい大好きな冷麺をあっという間に平らげ、満足する私たち。甥っ子がぐずぐず冷麺を食べている姿をアオコがジロっと見ながら、「アンタな、その麺がおいしいねんで。もっと大事に味わって食べー」とこんこんと何度も繰り返し言っている。アオコはほんまにここの冷麺が好きなんやなあ。死んだら棺桶にこの冷麺を入れてあげよう。
そうして店を出て、私ととーちゃんは9時までの残り一時間を有意義に過ごすため、ミナミのバーへ。カクテルを2杯飲み、サイゾーを引き上げて帰宅…するはずが、近所のビストロでワインを一杯ずついただく。あー、ぜーんぶおいしかった〜。お父さん、お母さん、ありがとー!!