十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

いつか、いっしょに。

バローロとブルゴーニュ

私には甥っ子と姪っ子が一人ずついる。ここでのハンドルネーム「四つ葉のクローバー」の子どもで、上が男の子で今年5歳、下が妹で今年3歳。最近上は小生意気になってはきているが、それでもやっぱりかわいい。腹立つけどかわいい。ウチには子どもがいないので余計なのかもしれないが、自分のDNAがこいつらに流れていると思うと、不思議なくらいの愛おしさを感じる。
ずっと、この子たちが生まれてから、生まれ年のワインを探してきた。もともとはとーちゃんの提案で、「今飲めるワインじゃなくて、成人した頃に飲めるくらいのワインを贈ろう」と言ってくれた。ソク賛成!だったが、そんなにお値段がはらず、20年ももつワインなんて素人にはなかなか選べない。そうこうしながら時間が流れ、ここにきてようやくバッチリなワインに出会えた。
ワインを扱っているプロの方と親しくなり、彼らの生まれ年になる2001年と2004年のワインを選んでもらえることになった。で、チョイスしてもらったのがこの2本。上の甥っ子には「やっぱり荒々しい男っぽい感じで」というリクエストに基づきイタリアのバローロを。そして下の女の子には「繊細かつパンチのある、現代女性をイメージして」フランスのブルゴーニュを。いいじゃん、お値段も手の届く範囲で、特にブルゴーニュの方は滅多と手に入らない銘柄らしい。そして今飲んでもまったくおいしくなく、10年以上は寝かしておかないと真価を発揮しないとか。まさにヤツらへの贈り物にぴったりじゃない!
彼らが20歳になって、成人のお祝いをするとき。きっととーちゃんはこの世にはいないので(私予想)、妹家族に私も呼んでもらって抜栓。ああ、このワインはね、10年以上も前に選んでもらったワインでね、とーちゃんも飲みたがってたわー。残念やけどとーちゃんの分も乾杯しましょうとか言うてグラスをチーン。ってなことになるのかな。とーちゃんには悪いけど、しっかりグラス一杯でもいただきますから、それまでちゃーんと保管しといてね、妹ちゃん!