十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

古希サプライズ。

ワインはもひとつ。

さて、日曜日当日。場所はミナミの中国料理屋さんの個室でお父さんの古希パーティは行われた。お母さんから「サプライズしたって、お父さんは自分が今年古希やということをみんながわかってないと思ってるから」。。。だから単なる誕生日の集まりでなく、古希やとわかってるよと言うだけで、充分サプライズになると思っているらしかった。ちっちっち、お母さんにサプライズをオーダーされた以上、お母さんにもサプライズを与えなければ面白くない。姉妹3人とダンナ衆2人で知恵を絞り、お父さんの古希だけでなく、結婚40周年のお祝いを兼ねてもう一度お祝いしようということにした。アオコは過去40年の記念アルバムを作り、クローバーは幼稚園に通う息子にお手紙入りのびっくり箱を作らせ、私は書道の先生をしている友人K(桑田さんの夢で登場済み)に掛け軸風の書を書いてもらうことを依頼した。
友人Kに書いて欲しいとお願いした文言は、うちの母親の名言「バースにやったら、抱かれてもええわ」。わかりますかね、これ。阪神タイガースが18年ぶりの優勝を果たしたとき、私は高校3年生だった。岡田、掛布、バースの3人が連続ホームランを放つなど大活躍を見せ、ぶっちぎりの優勝を果たしたとき、うちの母親はサンテレビのダイナミックナイターを見ながらぼそっとつぶやいた。「バースにやったら、抱かれてもええわ」。普通言うか、母親が。そのとき脳裏に焼き付いたこの衝撃的な言葉をあえて友人Kに書いてもらった。今思えば、開けっぴろげな我が家を象徴した名言だと思う。
宴は和やかに過ぎ、店の人が「40周年のお祝いとお聞きしております」という不用意な言葉を吐いたこともあり、さしてサプライズなこともなく、飲んで、食って、プレゼントをそれぞれに渡して、楽しく場は過ぎていった。ビールの他に赤ワイン1本、焼酎(小さいけど)ボトル3本を開け、ピータンを2皿頼むなどさんざん本能に任せた。さらに力自慢大会になり、クローバーのダンナ(つまりは私の義弟)にお姫様だっこされ、でもひ弱なとーちゃんはだっこできず。。みたいな大騒ぎになり、お開きとなった。
店を出てからも力自慢大会は続いていたようだが、サイゾーを迎えにいかなならん。「お父さん、お母さん、ごちそうさま〜」と言い、みんなと分かれ、とーちゃんと2人タクシー乗り場に向かう。と、ここで、ホントのサプライズがやってきた。その全貌は、また次回。(しつこい?)