十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

グリーン車にふさわしい過ごし方。

グリーン車ですもの。

今日は久しぶりの日帰り東京出張だった。予定より早く打ち合わせが終わり、切符を買いに行くと次の新幹線は夕方5時品川発ののぞみになるよう。疲れていたので思い切って自腹を切り、グリーン車席を購入した。しかし発車時間までまだ30分ほどある。すぐそばの伊勢丹のおかず売場で乗車のお供を購入しに行った。
私は新幹線で弁当を食べるのが好きじゃない。大抵、サンドイッチのような簡単につまめるものを選ぶのだが、帰りは缶チューハイが基本になるので、何がふさわしいかを物色。お腹空いてるしおにぎり食べたいな、でも缶チューハイには合わんだろう、あ、パスタや焼きそばもあるけど、車中ですするのもどうよ、、、と考えに考え、ネギトロ巻きとかっぱ巻きの小さなパックを1つずつチョイス。いつかの親父にならってやっぱりコレね、と満足した。
KIOSK缶チューハイを一本買い、いよいよ乗車。グリーンは広い、そして静か。隣席も空いていてう〜んゆったりね。グリーン車の心得としては、まず同じ車両の前の席上にある膝掛けを取っておく。これがあるとクーラーによる寒さを防げ、眠りやすい。次に席を倒して一人テーブルを出して、チューハイとお寿司をセットする。ふう、これで落ち着いた。新幹線が動き出し、さっそくお寿司のパックを開けて一人でぷしゅっと乾杯。ぷはー、おいしいな〜。さあ、お寿司を食べましょう。
このお寿司は大正解だった。お醤油をちゅっちゅっとつけておけば、手でも食べられる。ということは、本を読みながら食べて飲むこともラクラク。グリーン車ですもの、がっついてはいけません。あくまでもかっこよく、スマートにふるまわなければ。松本清張の短編集(←まだ読んでいる!)を読み進めながら、優雅な時間に浸る私。と、そこで、切符拝見のおねーさんがやってきた。切符ももちろんスグに出せるところに入れてある。かばんのポケットに手を伸ばすと、あれ?ない?おかしいなあ、こっちのポケットかなあ?とごそごそしていたら、テーブルに手が当たり、残っていたかっぱ巻きの2切れが床にゴロリ。あ〜!!楽しみに置いてたのにぃ〜!!!
グリーン車ですもの、わめいてはいけません。ささっとその2切れをゴミ袋に入れ、何事もなかったかのように事を収める。その後、気が付いたらよだれくって寝てたことは、口が裂けても言えません。