十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

とろん、とろんと、酔っていく。

アンコウと日本酒

最近、土曜日に荷物が届くのがすっかり恒例になっている。昨日も昨日でいろいろと届いた。ワイン、ワインを収める木箱、そして魚介のセット(冷凍)。もちろん全部とーちゃんがネットで購入したもの。で、この魚介のセットは、ふぐ・アンコウ・牡蠣が入ってて特別価格の3,000円台くらいで買ったらしい。「めっちゃ安くなっててん。送料込みやで」とうれしそうに言う。ワシ、そんな魚ちり好きやないねんけどな〜といいつつ、晩ご飯はアンコウ鍋にすることで落ち着いた。
会社へ出て、夕方に買い物して帰ると、とーちゃんが台所にいる。「いや、さっとアンコウを湯通ししただけや」と言いながら、土鍋には昆布で取ったダシがしっかり。「とーちゃんおりこうさんやな〜」となり、急いで野菜を用意して鍋を囲む。ウチの場合、鍋奉行はもちろんとーちゃん。魚のあらとシイタケ、白菜の芯、豆腐などを先に入れて沸騰させ、後で白菜の葉や菊菜、アンコウの身を入れていく。火が通ればとーちゃんは魚のあら担当、私は身の担当なので、お互い取り合うことなくスムーズに鍋が進んでいく。
最初は缶チューハイだったが、「やっぱ、日本酒でしょ」となり、以前うちの母親にもらった春鹿のええやつをオープン。さらっと軽い飲み口なので、ついついハイペースでいってしまう。アテはアンコウの身とキモ。うめえな〜といいながら飲んでいたら、とろん、とろん、とちょっとずつ酔っていくのがわかる。いつも飲んでいる泡盛はもっと度数がきついので、カーッと一気に酔いが来るが日本酒はもっとゆるやか。ほろろと心地いい酔いに包まれる。
で、結局、日本酒が全部空いてしまい、私は泡盛へ、とーちゃんはワインへとなだれ込む。鍋はすっかり終わってしまった。時間はまだ8時。こうしてまた、飲み過ぎな土曜日になってしまったわけです。