十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

底抜けに〜!飲んでるがなぁ。

これは鴨肉。

連休二日目の土曜日。昼から会社に行き、夜は家でいつものようにお食事。昨日のメニューは、地鶏と牛肉のたたきとローストビーフの3種セットを盛りつけ、できあいのポテトサラダ、男前豆腐の冷や奴。。。。後で鴨肉を焼くとして、おや、ワシ何にもせんでええがな。お皿に盛って並べるだけやないかい。うふっ、さあとーちゃん、食べましょう、飲みましょう。

最初は久しぶり缶チューハイでぷは〜っとし、スペインの赤ワインへ。ワインをつぎながら話は今私がはまっている「ちりとてちん」になっていく。「ええなあ、ちりとて。ますますおもしろなってきたなあ」「そうか?」とーちゃんはなぜかちりとてに興味がない様子。「別にぃ」という顔をしながらも、休みの日の朝は8時18分くらいのビミョーな時間に起きてきて、隣でしっかり見ている。つまり、ホントは好きで見たいのに、それが言い出せないようなのだ。「好きなんやろ?見たいんやろ?素直に言うたら?」「いや、別に見たいわけじゃないよ」「底抜けにぃ〜!やで。ほらほら、やってみぃ」とやらせてみると、調子にのってきてついには落語話に流れていく。前にも書いたがとーちゃんは割に落語に詳しい。枝雀さんの落語に傾倒し、米朝一門の行く末に(勝手に)気を揉んでいる。「ああ、枝雀さんが生きててくれたら」と(勝手に)ため息をついている。「そやからな、渡瀬さんは頑張ってるけど、やっぱり俳優や。師匠の域やないんよ」と落語の質に不満をもっているよう。そんなん当たり前やがな、しゃーないがな、ドラマとして楽しめよ。挙げ句の果てには「ボクが落語家になっておけばよかった」と言い出し、「コンコン、おい、きー公おるか」と卓上落語がはじまった。

こないなったらもう止まらない。どうやらこの落語、地獄八景のようだ。長いで〜、終わらんで〜。酒はこの頃いつもの泡盛になっていたので、酔いも酔うて絶好調。「ほらほら行こか〜!ジャンガジャンガジャンガジャンガ」言うて前でおっさんが一人盛り上がっている。ほんまあんさん、底抜けに〜!調子乗りやなあ。