うちの実家に20年近くいる雑種犬がいる。その前にいた犬が短命だったので、「長生きしてほしい」という願いを込めて「ミト」という名前をつけた。そう、水戸黄門のミトですわ。けったいな名前のこの犬は子犬の頃に大病して命を取り留め、そのときに甘やかしすぎたこともあり、さらには今ほど犬のしつけについて情報がなかったこともあり、ものすごくダメ犬になってしまった。さわられることを拒み、気にいらんかったら噛みつき、そらもう手の焼く凶暴な犬で、かわいげもへったくれもなく、愛されないまま長生きしてしてしまった。そのミトが昨日死んだ。誰もいない家の勝手口の、寒い寒い場所で。
その前の日からもうアカンということはわかっていたらしく、勝手口で眠るミトをお父さんが犬小屋まで抱いて運び、せめて風にあたらんようにして出かけたらしい。しかし帰ってきたらミトは勝手口のところで死んでいた。いつもご飯をもらってた場所やからやろうか、お父さんが散歩につれていくときにリードをつけてくれる場所やからやろうか、理由はわからない。でもミトはそこで死にたかった。わざわざしんどい身体を勝手口までひきずって。
そんな話を昨日の夜に妹から聞き、なんともいえん気持ちになった。今でこそわかるうちらの失敗や間違いがいっぱいあって、かわいそうなことしてしもうたと悔やまれる。ごめんな〜ミト。今私がサイゾーにしていることのほんのちょっとでもアンタにしてやってたら、長生きしてももうちょっと幸せな人生やったかもしれへんな。
草若師匠もとうとうあっちへ行ってしもうた。テレビの世界とこっちの世界がごっちゃになって、何や無性に変わっていくことが悲しいなって、うぅ。と泣けてくる。おかげで今朝起きたら目ぱんぱんに腫れてえらいこっちゃな顔になってしまった。ただでさええらいこっちゃな顔やのに。。。どねしよ〜
