十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

それが問題なんよ。

押し入れの中。

最近あんまりふれてなかったが、うちにはワインがどんどこ入荷され、えらいことになっている。ご存知の通り、昨年買ったワインセラーの「マサオ」はスリムタイプの18本入り。どう考えても今うちにあるワインの数はマサオに入りきる本数ではない。で、どこにあるのかといえば、ここですわ。押し入れ。冬の間は温度が低く、安定して保存しておけるらしいので、木箱をいくつか買ってそこに収め、それでも入りきらないワインは山積みにされて眠っている。しめてその数50本。マサオが18本ってことは、32本のワインが押し入れで眠っているということか。
これだけあると、いろんなワインをポンポン開けているんやないかと思われるだろうが、チッチッチッ違う。けちなとーちゃんがそんな簡単にワインを開けるはずがない。「これはな〜、あと2〜3年は寝かしておきたいんよ〜」「あー、このワインは高かったからなぁ。ちょっと開けるのもったいないなあ」と難癖つけては開けたがらない。なのでデイリー用のカレラとか、チリの赤ワインとかおなじみのワインが食卓に並ぶ。これだけあるのにいつも一緒のワインって。。ぶつぶつ。。と不平を言うと「どれもかーちゃんにおいしく飲んでほしいワインばっかりやからな。仕方ないんよ」と「私のため」を強調する親父。ここにあるワインのほとんどが「かーちゃんの好きそうなワイン」らしく、かーちゃんにおいしいワインを飲ませたいばかりにせっせと買える範囲のワインを集めていると親父は胸を張る。
で、気になるのは、これから暖かくなっていったらこの押し入れにあるワインは大丈夫なのか?という素朴な疑問。「そうなんよ、それが問題なんよ」と親父も顔を曇らせる。これだけあるワインを夏までに飲み干してしまうのは明らかに現実的ではないだろう。「せやからなー、もう一つ、大きいワインセラー買おうかなと思って。えへ」。。。。えへとちゃうわな。どこに置くねん、その大きいワインセラー。万一置くスペースがあったとしても、なんぼするねん、そんなワインセラー。マジで、ほんまに、このワインたち、これからどないなるんやろ。めっちゃ心配。