十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

事実と真実は違うんよ。

、なわけないやん。

こないだ、とーちゃんとまたもや家でご飯を食べながら飲んでいた。話題はあの「黒丸」の件。
「しかしまあ、靴下やったって〜。ほんま私ってアホやと思うわ〜。おもろすぎてなあ。くくく」とご陽気に缶チューハイをくっと飲む。しかし、とーちゃんの反応は意外なものだった。「あんた、ホンマに靴下やと思ってんの?」は?何ぃ今頃。まぎれもなく同じ素材やったやん。靴下の滑り止めと一緒やったやん。「そらな、確かにあの靴下である可能性は高いよ。でも100%って言い切れるか?」な、何よ。ほんだら化学分析でもまわすか?どこにあるんか知らんけど。「そうやな。それでまったく同じ成分ですって検証できたらボクも靴下やって認めるわ」は〜?まだ認めてないのぉ??
とーちゃんは、あの黒丸が何モンかわからんかったとき、夜中にトイレに入るたびに、天井からにゅる〜って首筋にでっかい虫みたいなんがおりてきたらと、頼りない胸を人知れず震わせていたんだそう。「もう、どれだけコワかったか」と本気でビビっていた様を振り返る。「ようあるやん、ホラー映画で、一件落着って見せかけて、最後にドンっと別のオチが用意されてまたひえ〜ってなるやつ」ああ、マイケルジャクソンのスリラーのPVみたいな展開やな。あるある、ようある手や。「そやろ?そやから今回のことも、本当の答えがまだ残ってるような気がするんよ」。。。。え〜?!それはないわ〜。あるわけないや〜ん。。。。。「かーちゃん、わかってへんな。事実と真実は違うんよ」
それって単に、話をややこしいさせてるだけやん。と思いながら、とーちゃんの『そうなんよ話』は続いていく。いや、マジで、あの黒丸は靴下の滑り止めですから。ご心配なく。