十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

しぶとい犬。

昨日はちょっと寒かったので、鴨肉ですき焼き。とーちゃんが赤ワインをセレクトし、持ってきたのがPAOLO BEAさんという人のイタリアのワイン。「こんなん飲んでる家、ないで〜」と自信満々な様子だが、ワシはおいしかったら何でもいいのよ。ささ、いただきま〜す。

   

とはじまった鴨鍋。とーちゃん自慢のワインもおいしくて、がつがついってまう。ふと見ると

おっぴろげとるわ。ふふ、しばらくそないしておとなしいしてなさい。私たちは大人の食事タイムを楽しんでいるんだから。とーちゃん、ワイン入れてや〜♪

へっ?!いつの間にそこにおったん?さすが霧隠。なによその目。もしかして鴨狙ってるん?あかんあかん、これは大人の食べ物や。あんたみたいなベイビーちゃんには百万年早いのよっ。

しつこいな。一個だけやで。待て。

よし。

一瞬で飲み込みよる。もっと味わって食べたらええのに。もうないで。もう鴨はおしまい。ないない〜。

これはかーちゃんが最後に残してる一個や。サイゾーにはあげませんから。かーちゃんの鴨やからね。

・・・・・・・・よし。って、何でやねん。