十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

それほどまでにイヤな犬。

晩ご飯中、ドーナツ型のおもちゃを足下に置き「ほれほれ、とーちゃん、これ欲しいやろ?」と誘いにかかるサイゾーを相手に、「いりませんから〜」といいつつ遊んでやっている親父。その姿はまるでおもちゃを取り合う兄弟喧嘩のようで、洗い物をしながら微笑ましくその様子を見ていました。


しばらくして、遊び疲れたサイゾーがごろりと就寝。「ああ、やっと落ち着いてくれたねえ」とその姿を見ると…



ビミョ〜にアタマだけをアルミの冷え冷えシートにのせて寝ている。「とーちゃん、やっぱり、イヤみたいやでこのシート」と言うと、「違うんよ、アタマが特に暑いんよ」と現実を直視できない親父1名。「そうかなあ…」と言いながら様子を見ていると…



いつの間にか移動し、曙に寄り添うように眠る犬。アルミはやっぱりイヤなんかなぁと話していたら…



またアルミにアタマだけをのせて眠っている。そんなにイヤなんやったら、無理せんでええのに。サイゾー、その気の使いよう、せんでええから。イヤやったらイヤってはっきり言い〜!!