十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

難しい犬。


昨日の昼のこと。天気がよく暖かかったので、サイゾーに例のワンワンアイスを与えてみた。以前はわたしの悲鳴とともに床に転がしながらお食べになりましたね、サイゾーさん。もうそんなんせんとお皿から食べてね、とお皿にアイスを入れる。


とーちゃんは「この季節やから食べへんのんちゃうか〜」と言っているが、まさかそんな。犬がおやつを与えられて食べないわけないでしょう。ふふ。そんな犬がいたらお目にかかってみたいわ〜と言いながら、いつもの場所にお皿を置いてやる。ほれー、食べなさい〜。


 ちら見しつつ…


 遠くを見つめ…(←ため息?)


 ズル


 ズルと引っ込み…


え〜っ!!食べへんの〜!?なぜそんなに下がっていく?何そのビミョーな距離?暑い季節じゃないから?転がして食べたいから?今はアイスの気分じゃないっていうの?へへ〜すごいなアンタ、その徹底した姿勢。
その後しばらく置いていたが、この距離を保ったままで食べる気配がないので、一旦お皿を下げてみた。で、もしや?と思い、アイスをくずくずにつぶしてもう一度与えてみた。すると一気にがつがつと食べましたわ。え、固まりがいややと。食べやすくせえと。そういうことですかい、サイゾーさん。



あんた、たいがい、難しい犬やな。