十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

それはまるで王家の紋章のように。

「もう、あんた。ええかげんにしてほしいんやんか、ホンマに」ととーちゃんが呆れている。そりゃそうだよねえと私も思う。「今までいろいろあったけど、今回のが最高クラスちゃうか?」・・・うん、まあ、そうやね。すんません。。。。それは2日前の深夜の出来事でした。





 ※写真と本文は関係ありません。単なる場つなぎです。
いつものように楽しく飲んで、「さあ寝よう」と寝室に入り、んごーと就寝。眠りはじめて1時間ほど経った頃、突然ガバっと私が起きた。ここで眠りの浅いとーちゃんも目を覚ましたのだが、いつものようにワケの分からん寝言を発するんだろうと思ったらしい(←私の寝言はほとんど外国語風だそう。スペイン語とかモンゴル風とか)。ところが今回は違った。突然「目が痛いっ!!」と叫ぶ私。「どうしたんっ?」と驚いてとーちゃんが聞くとサイゾーがっ!」と言う私。「痛い、痛い、目が痛い」と言うので明かりをつけて目を見たら、確かに左目が赤く腫れている。急いでリビングに移動して…






 ※写真と本文は関係ありません。この豆腐も旨かった。
サイゾーのしっぽの毛でも目に入ってしまったのだろうと考えたとーちゃんは抗生物質系の目薬を探し、ようやく見つけて私の左目に目薬をさした。「目薬さしてスグに寝たらあかんからな、10分ほどここで起きとこう」となったものの、「まだ〜?ねむた〜い」とぐずる私。とーちゃんにしたら「お前のせいでワシまで起こされとんのや!」なところだろうが、今回のとーちゃんは我慢強かった。「もうちょっとやで」と私をなだめすかし、10分をガマンできない私は「もう寝る〜〜」と寝室へ。まあええかととーちゃんも寝室に戻ると、すでに<んご〜>な私の姿。まったく、やれやれな話である。








 ※写真と本文は関係ありません。あきれる犬です。
と、ドタバタな夜が過ぎて昨日の朝。かえるくんのブログを書いていたら、とーちゃんからメールが来た。見ると「目、大丈夫か?」とある。えーっと、何のことでしたかいな。目?うん、確かに左目にちょっと違和感があるけど。と思い、思いきって「大丈夫やで。っていうか何があったの?」と聞いてみた。とーちゃんにしたらたまらん話である。あれだけ大騒ぎさせといて覚えていないと。信じられんと。返ってきたメールにはウンチと怒りマークが3つくらい並んでた。そりゃそうだ。







 ※写真と本文は関係ありません。が、ここ最近の最高傑作。
そして昨夜。まったく記憶の無い顛末をとーちゃんから聞いて、「そんなことが!」と驚く私。「あのな、たいがいアンタの寝言には驚かされてきたで。ワケの分からん言葉を発しても、もう大して驚かん。そやけど今回のはちょっと違うやろ。あれだけ騒いで覚えてないって、どういうこと?」って言われてもなあ。なので私なりに結論を出してみた。「あのな、やっぱり私、寝てる間に地球の裏側で別の人として何かしてるんちゃうかなあ、と思うねん。それで昨夜は、サハラ砂漠あたりでラクダに乗って移動してたら、ストームが起こって、目に砂が入ってしもたんちゃうかなあ、と思うんよ」と言うと、「ほんだら何で<サイゾーがっ!>やねん」と返す親父。「だから、こっちの世界に戻ってきたら辻褄が合うようになってるんちゃうかな〜?」って言うといた。って王家の紋章か?ワタシ。でもまあ、いろんなことが起こるよねえ。しかしこれだけは、どうもならんしなあ。次はどんな国の人になるんやろう?