十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

かえるくんレポート.2〜鳥取砂丘をなめたらアカン〜

はい、かえるです。鳥取砂丘に行き着かず、駐車場前の海岸に出た一行の続きです。あ、でもちょっと待って、「GWでこのブログチェックしてなかったわ」という方に、昨日の話はここからどうぞ http://d.hatena.ne.jp/chikuwansai/20100505

ということで誰もいない海水浴場に立ち「どうする〜?」となった結果、「このまま海岸沿いに砂丘方面へ歩く派」と、「駐車場に戻り、遊歩道の2kmを歩く派」の2つに分かれて行動することになりました。おじいちゃんが「遊歩道に戻る」と言うので、おばあちゃんとかーちゃんが同行。子どもたちを含む残りの5名が海岸線コースです。









えーっと、ここで図解で説明しましょう。これはかーちゃんが書いた絵ですが、全体はこんな感じです。「2kmの遊歩道」と言っても70才を過ぎたおじいちゃんには過酷なコースで、ほとんど日陰の無い道を太陽に当たりながら歩くのは結構しんどい。しかもこの先に休憩できるような店があるのか?砂丘の入り口ってどんなの?と具体的な情報が無いので気持ち的にもしんどかったようです。一方、海岸線コースの5名は涼しい海風に当たりながら快調に歩いていたよう。ま、その先に何が待ってるのかを知る由もなく。









楽しく「ふふふ〜ん♪」と歩いていた5人を待っていたのは、砂丘につながる「魔の壁」(と勝手に命名)。とーちゃん曰く「まるで90度かと思うような壁やってんで」だそうですが、「この壁を超えるか」それとも「迂回して距離を歩くか」という選択肢が突きつけられます。結果「壁を越える」ことになり、そびえる壁を登っていく5人。身体の重い妹1には過酷な状況です。









一方遊歩道を歩いた3人、かーちゃんが先回りして店を探し、席を取って年寄り2人をまず座らせて休憩に入りました。「次はあの5人とどう再会できるか」が問題。何せ広い広い砂丘です、目印もなければどこから来るのかもわからない。とにかく妹1に電話をしてみると「ぜ〜は〜。ぜ〜は〜。へ?どこにおるかわからん」とのこと。かーちゃんは「海と逆の方に馬とかがおる頂上みたいなとこがあるから、とにかくそこを目指して」と指示を出し、両親を待たせて砂丘に向かいました。店から砂丘までは階段を少し上がるだけ。つまりこの階段が「砂丘の入り口」だったんですね〜。わからんよね。









壁を越えて砂丘に立った5人は「まだ歩かなアカンし」という絶望感を感じながらひたすら馬車道に沿って歩きます。この先に何があるかもわからないままなので、相当しんどかったようです。かーちゃんは砂丘の頂上らしきところに移動し、おそらく右方向から来るであろう5人を待ちます。すると先頭を歩くとーちゃんの姿を発見。「とーちゃ〜ん!」と呼ぶと、ホッとした表情を見せるとーちゃん。「あのときかーちゃんの姿見て、こっちで合ってたんや〜とホっとした」と後から振り返っていました。一同、かなりくたくたです。









ということでおじいちゃんとおばあちゃんの待つ場所に戻り、運転手以外はビールで一段落。「どうなることかと思ったわ〜」とみんなが口々に話す中、大きな身体の妹1が「もう何があっても鳥取砂丘に来ることはない!一生分堪能したわ!!」と吐き出した。それだけしんどかったという証でしょう。次に一息ついた一行は、「お昼ご飯をどうするか?」という新しい課題にぶち当たります。何せ砂丘界隈はすごい人。何をするのも行列必須。しかも駐車場に戻るバスに乗るにもものすごい人が並んでいます。そこで「鳥取駅までタクシーで移動して、寿司でも食べよう!」ということに。妹2人が外に出てタクシーを探し、素早くみんなで移動しました。こういうときの団結力はスゴい☆








駅ビルの回る寿司屋に入り、空腹を満たす9人。言うて回る寿司なのでそこまで味に期待できませんが、あの混雑した砂丘界隈でラーメンや海鮮丼を食べるよりは落ち着いていられるのが良かったよう。猛烈な勢いで食べて飲んだ結果…








すごいよね、みんな。運転手の2人(妹1&妹夫)以外、がんがん飲んでたからね。まったく、この人たちはどこに行ってもコレだから。








こうして鳥取駅を出て、タクシーで駐車場まで戻った一行。多少お金はかかったものの、混雑したバスに乗ることもなく上手く駐車場まで戻れて「良かった良かった」とご満悦です。もうこのメンバーで二度と再び鳥取砂丘に来ることはないでしょうが、辛くとも楽しい思い出が出来てよかったのではないでしょうか。では引き続き明日は3日目のレポートをお送りします。いろいろなマリンワールドが…。