
「鶏鍋で有名なお店なんですよ」と聞いてたのですが、座敷に通されて見たら「あれ?なんだこれ」な感じ。鉄製で真ん中に丸い窪みがあり、その周囲に花びらのように小さい鉄板がくっついています。店のおねえさんが京都人らしくせっせと仕切り、席に着くやいなや真ん中の窪みに白濁したスープを注ぎはじめる。そして、

肉登場。大皿に牛肉と鶏肉がこんもり盛ってあり、「肉は焼いてね。鶏肉は真ん中の鍋でも焼いてくれてもお好きなように」ならしい。よく見たらテーブルには鍋用と焼肉用のふたつのタレが置かれてる。ほほう。

なんという合理性。鍋をしながら肉を焼くとは生まれて初めてや。鶏肉をよく見たら皮のついたもも肉と淡白な胸肉の2種類あって、焼きにはもも、鍋には胸となってる模様。面白いなあ。この鉄板絶対特許取ってるやろなと下世話な話をしながら焼きも鍋もしっかりたっぷりいただきました。牛肉もええ肉やったわー。ただ、あれこれせなあかんから常に急からしいのよね。それが難点か。

「最後にご飯と漬物、果物が出ます」と言っておねえさんが去った後、「ここはね、親子丼も有名なんですよ。食べてみます?」とクライアントさんが言う。もうお腹いっぱいやけど食べてみたい欲望にかられ、2人でひとつの親子丼をシェアしました。出汁がたっぷりでお茶漬けみたいにペロリしてもうたわ。入るもんやな。あ、炭水化物制限は8月末まで解除となっております。念のため。
こうして楽しい会となったのですが、私がこうしている間とーちゃんは家で赤貝の缶詰を食べていたそうです。夫婦間格差がくっきりと出たな。ほほほー。