十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

マリちゃんの見立て。

私はここ数ヶ月、手足の湿疹に悩まされてまして、「そのうち治るやろ」と楽観視してたものの症状はひどくなるばかり。さすがにこれはと思い、重い腰を上げたのは7月終わりだったでしょうか。町の皮膚科のクリニックに行ったところ、ろくにしっかり診察もせず、「これは白癬菌やね。薬ちゃんと塗っておけば秋には治るやろ」と言われ膨大な薬を渡されました。白癬菌っていわば水虫。いやーんと思ったけど、水虫が移るような、例えば温泉とか行ってないし、何か違うなと思ってました。だってとーちゃんに移れへんねんもん。それでも頼るものが他にないので薬をせっせと使ってましたが、一向に治る気配なし。痛みを伴うようになってきたので、さらに重い腰をどっこらしょと上げて、今日総合病院の皮膚科に行ってきたのです。


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さんざん待たされて診察室に通され、部長である女性の年配の先生に診てもらうことに。先生はマリちゃんというお名前でとても上品な感じの方。経緯を説明し、手足を診てもらい、ひどいときに撮っておいた写真を見せるとマリちゃんは「ちょっと皮膚を採取して見てみます」と言う。その場で顕微鏡チェックして「うーん、菌はいないわねえ」と断言。ほらー!あのクリニック医者め!ええ加減な診察してんちゃうぞゴラと怒りに震えていたら、マリちゃん「ちょっと写真撮らせてくださるかしら」ときた。いいですよ、どうぞ、と手足の写真をパシャり。さらに「胸が痛かったことない?」と聞かれ、そういえばと思い出す。盆休み前くらいから鎖骨の下あたりがちょいちょい痛かったのよね。鎖骨の写真を撮られ、マリちゃんが言うには…。

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「おそらくね、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という病気ですね。原因はわからないのだけど、喫煙者に多いのと、40代に発症しやすく、水虫によく似てるから間違えられやすいんだけどね。あと扁桃腺が腫れてる人に多いのだけど、あなたはどうかしら」と聞かれ喉をあーん。「腫れてますね」「私扁桃肥大なんです」「なるほどなるほど」とうなずくマリちゃん。「じゃあ扁桃腺検査をしたいのと、血液検査もしましょう」となって、隣の耳鼻咽喉科をさっそく訪問。なんかややこしい展開になってきたで。

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扁桃腺検査とは、血液を取ってから扁桃腺を片方ずつ5分間グリグリマッサージされ、その後3時間安静にして、再度血液を取って変化を見比べるというかなりめんどくさい検査らしい。グリグリでいったい何がわかるのかさっぱりわからんけど、この検査で私の掌蹠膿疱症が扁桃腺に由来したものかどうかがわかるんだって。で、もし、扁桃腺起因であれば「扁桃腺を取りましょう。うーん、入院は10日くらいかしらね」。ってマリちゃん、10日も休まれへんってさ。

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今日のところは扁桃腺検査の予約だけをして、なんでか血液も取られ、薬をもらって帰りました。扁桃腺検査は来週金曜日なんやけど、看護師さんに「それって痛い?」と聞いたところ「いや、痛くないけどえずきます」と言う。最悪やんそれ。しかしまあ、病名がはっきりして良かったし、前向きに治療にかかれて安心です。やっぱり大きい病院行っとくべきやな。しかしあのクリニックのヤブめ、覚えとけ!サイゾーのうんち放置したろか!もう二度と行かへんからな!けっ!