うちのダンナのとーちゃんは、どんなことも自分と重ねてしまうたちの悪いタイプです。右肘を痛めたときは「あーイテテテ。ボクのこれもマーくんと同じなんよ。投げ込みすぎたかな」とぬかし、バスケットボールのダンクシーンを見ていたら「ボクも中学生の頃はこのくらいキメてたね」とぬかし、鍛冶職人のドキュメンタリーでは「あーボクもこんな仕事したいなあ。絶対向いてるんよね」とぬかす。ワールドカップを見ているときは「そろそろ監督から電話かかってくるはずなんやけどな」、歌番組では「ボクもデビューしてたらこのくらいにはなってるで」と、まさに360度どこからでもちょっとかっこよければ「ぜんぶボク」になる。もう結婚して13年にもなればこのとーちゃんのタチも慣れてきて大抵はスルッと流すようにしてるんやけど、昨日はちょっとビックリした。だってね。
昨日の夜は「地球イチバン」というドキュメンタリーを何気に見ていました。ちなみにこんな内容 ↓
電気も水道もない島に住む人々の自然との共生をライブに伝えている「地球最後の航海民族」にどんどん惹かれていき、2人して「すごいなあ」と関心するばかり。特に男たちの中でも漁などを任されるある意味「選ばれた」グループがあり、それが「ポ」と呼ばれているらしい。みんなで素潜りで漁をする、大きな帆をつけたカヌーで星だけを頼りに丸1日かけて隣の島に行く…などなど、ポの人々の生きる力の強さをひしひしと思い知らされおりました。そんなとき、
「わかった。とーちゃんの前世は“ポ”なんやわ!」
「だってボク素潜りとか全然平気で海大好きやもん」
まさか「ポ」にまで自分を重ねるとは想像もせんかった…。あんたもう、ええ加減にしときや。ただの妄想ジジイになってまうで。