十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

命をかけた戦い。

昨日の連休2日目は、日本橋にある居酒屋へ昼飲みしに行ってきました。地下街にあるごくごく普通の居酒屋さんやねんけど、まずサービスのおじさんがテキパキしていて働きが気持ちいいこと、そして親父のハートをグッとつかむメニューが充実していることが私たちのお気に入りポイント。もちろん値段も安くて、ホントGGEとBBAのパラダイスなんです。

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赤いウインナーって頼んでまうよね。とーちゃん世代には特に郷愁感がハンパないらしくお品書きで見つけてソッコーオーダーしました。さて昨日、ここに来た目的はもうひとつあって、輸入食品店でボルシチの素を買いたかったの。で、その輸入食品店、とーちゃんは日本橋のこの居酒屋の近くにあると言い張るものの、私は長堀橋のクリスタにあると思っていて意見がまったく合わない。「何言うてんのな、絶対日本橋にありますう。かーちゃんほんまええ加減やでな」「いやとーちゃん、絶対クリスタやって」とお互い引かない状況。「わかった。ほな500円玉3枚な」「ふん、10でもええくらいやで」と強気な親父。

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お店で飲んでいるときにも「絶対クリスタ」と確信したあたし、親父に持ちかけてみた。「なあ間違いなくクリスタやで。ええんか」「いやこの店のもうちょい行ったところにありますから」「あるわけないやん。命かけたるわ」「かーちゃんの命なんかいらんわ」「あたし向こうに無いってわかってんのに無駄足踏むのいやなんよね。行ってなかったら+1枚な」「アホう。あるって言うたらあるの!行ってあったら+1枚やで」と一歩も引かないガンコ親父。バカだなあ。もっとふっかけたってもええねんけど、コツコツ貯めた500円玉貯金からむしり取るのもかわいそうやしなあ。「わかた。ほんだらとりあえず3枚な!」と念を押して店を出ました。

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「こっちやこっち」と親父先導で輸入食品店を探して歩き出すももちろん店は見当たらず。「ほれどこや。どこにあるんや」とニヤニヤするあたしに酔った赤みが頬から消えていく親父。スタッと止まってクルっと振り返り、「長堀橋まで電車に乗るんやろ」とついに諦めよりました。ヤッター!勝ったー!3枚ゲットーーぅ!

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ひと駅電車に乗って長堀橋で降り、クリスタ長堀に差し掛かると「そうや。ここやがな」と開き直るおっさん。無事に輸入食品店にたどり着き、目的だったボルシチの素を購入しました。ほーっ。しかしとーちゃんの記憶力ちょっとヤバイな。「マグロにとろろかかってるの何て言うんやっけ?」て聞いてたからな。「ん、山かけか?」言うたら「そうそう、それそれ」てもしかしてアルツ?とーちゃんの貯金箱のピーちゃんから500円玉3枚を抜き取りながら、今後の親父の発言には注意しようと気を引き締めた次第ですw