魚や野菜が美味しいのは日本の地方部にはよくあることですが、「なんか違うなあ何が違うんかなあ」と思いながら西陽のさす港を歩いていたらはっと気づいた。どこもかしこもこの町はきれい。とても清潔。ゴミひとつないし田舎ならではのぬるさが無いの。うちの田舎はほれゆるゆるやからさ。だから匂いもないしどこも清々しいねんな。これ地方では珍しいことやないかなあ。こうなっているのにはいろんな理由があると思いますが、ルールというより島民の心意気で保たれているような気がしました。
案内してくださった女性も東京からの移住組で、話を聞くと「仕事はいくらでもあります」ならしい。やりたいことがあれば支援してもらえるケースもあるし、町はどこも人手不足なんだって。田舎暮らしの一番の懸念事項がはい消えた!その代わりあれやで、自分勝手な夢だけ追い求めてもあかんで。小さなコミュニティに属するということは、都会と違ってどんなことも知らんぷりでけへん。密接にいろんな人と関わりながら、自分が町の力になれるように働きかけないかん。これは大変難しいことやし、正直向き不向きもあると思うな。
町のいろんな方にお世話になりっぱなしの滞在時間24時間、一泊二日の仕事を終えて船やバス、JRを乗り継いで帰路につきました。すんごい疲れてたので米子からの特急やくもでは寝るつもりが何故かアタマがぐるぐる。もし私ととーちゃんが移住したら何ができるんやろう。コピーライターなんてそんなにニーズないやろうしな。とーちゃんは手先器用やから牡蠣の殻剥きはできるか、それで暮らしていけるのかな、あ、サイゾーはもうあんまり目が見えてないから新しい環境は難しいかな、なんてぐるぐるぐるぐる。そのくらいすっかり海士町の魅力にやられてしまったのです。恋しているかのように。
そんなこんなで今日、また海士町関連のサイトを見ていたら「町のみんなが愛する憩いの場、唯一のスナックがスタッフを募集している」という記事を発見!チーママでもいいし、時間切りのバイトでもええんやて。なんでもママさんが体調を崩されたとかで引き継いでくれる人急募ならしい。条件を見たらいくつかあるなかで「スナックというより居酒屋感覚でできる人」とあるし。え。やだ。やりたい。今すぐ行きたい。とりあえずとーちゃんにタンバリン練習しといてもらおかーw