はじまりは割と思いつきでした。とーちゃんといつものように家で飲みながら「どこか行きたいなあ」なんてだらだらと話していて「松阪に行くぅ?」と思いついたのでした。三重県松阪市には酒飲み仲間のトモヤくんがいて、このコロナ騒動で長らく会ってない。「トモヤに会いたいし、一升びんにも行きたいし」「ほなちょっと足伸ばして一月屋にも行くか」などとトントンと話が進み(2人だけで)、「ホテル先に取っておこうぜ!」「いや先にトモヤに確認や」となりました。トモヤくんに快諾いただいて日程が決まり、うちの妹アオコとオリジナル靴下でお馴染みのくたりーにも声をかけたら2人とも行くと言う。おーなんかおもしろくなってきましたで。
松阪までは難波から近鉄特急で2時間弱。とーちゃんは早速近鉄のWeb会員に登録して、「切符買えるのは2週間前からなんよ」とスタンバイ。「僕らがアオコの分もお酒持っていったるからさ、アオコには電車でつまむアテ用意してもろて。そやけど着くなり一升びんでホルモン食べるからあんまりお腹にたまるアテはあかんで。ようよう言うといてや」と親父プランニング。わかたわかた。言うとくわ。とこんな話をするのも旅の楽しみ。今回、くたりーは出張先から松阪入りする予定なので、大阪から近鉄に乗るのは私たち3人だけ。行きの特急は個室感覚で向かって座れるサロン車両を予約できたらしいので「ワインも持っていく」と張り切る親父。一泊なので荷物は大したことないけどワイン1本とチューハイビール6本を持っていくのでコロコロバッグの出動です。
難波出発と同時にこの旅の始まりに乾杯。周りの席も埋まっていて、ウキウキした空気に包まれてます。「ほなアオコが用意してくれたアテ出してよ」と言うと、「はいはーい」と出してくれたのが
なにこれ。ナッツ、チョコ、せんべいてお菓子のバラエティセットか?「え、アテやん。軽めのアテやん」とカバンから出しながらアオコが言うも「コレジャナーイ!」と私たち。「軽いアテっちゅうのはな、サーモンのマリネとか、サラダとかやろが」「ほんまやで。アテを信じてお腹空かせてきたのにせんべいでお腹満たすんか」とやいやい。仕方なくぽりぽりお菓子を食べながらワインも空けてあっという間に松阪に到着。もっと乗っててもええんやでと思うくらいあっという間でした。
駅から少し歩いて向かったのは一升びん本店。松阪界隈では有名な松阪牛のホルモンをいただけるお店です。ここにもうずっと来たくて夢やったの。片手では持てないくらいどでかい生ビールで再会に乾杯し、お肉をいただきます。この一番下の写真はツラミ、つまり頰肉だそうでかなり美味しい。あとは部位を都度教えてもらいながら食べたけど名前をあんまり覚えてねえな。こういうときって、みんなめいめいに好きなことしゃべりながら飲むからとりとめないし、話題が流れていくのよ。なので、一升びんのあとにカラオケで弾け、そのあと和食の大将の店に連れていってもらい、アオコの部屋で集まって飲みましたが、ずっとなんか話しながらケラケラしてた。そんな印象、記憶です。すみません。トモヤくんの愛猫や3人の娘っこ、彼の書くブログの話を聞けて良かったです。
さて旅は2日目へ。松阪イチ高い眺望が自慢のホテルをチェックアウトして、名居酒屋と名を馳せる一月屋さんへ向かいます。それは後編にて。