十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

いろんな名前で呼ばれる犬。

今日は久しぶりに犬のお話を。知らない人に犬の名前を言うと「え?サイゾー?何でサイゾーって言うんですか?」と聞かれることが多い。サイゾーという名前は7年前、こいつが我が家に来たときにとーちゃんが命名した。黒くてすばしっこそうな姿を見て、「よし、才蔵や。大川橋蔵演じるところの、霧隠才蔵」(さすが年寄り!)と決めた。その名に異存はなかったのですんなり決まったのだが、私はこの名前を書くときには必ずカタカナで書くようにしている。だって「才蔵」って重たいやん。









そんなサイゾーも、家や会社ではきちんと「サイゾー」と呼ばれることが少ない。一番多いのは「サイ」(←怒るとき)または「サ〜イ〜」(←呼ぶとき)なのだが、ときには「ゾ」だけでも通じる。その発展系では「ゾゾ〜」「ゾゾゾ」「ゾゾッピ」ともはや原型をとどめていない呼び方になる。それでも一応自分のこととわかっているようで、それはそれでいいかと。









ところがうちの会社のデザイナーS(女子)は、彼女の持論で「犬は音で名前を認識している」と言い張り、サイゾーを「アイオー」と呼ぶ。「それもね、高い声の方が反応するんですよ」ならしく、彼女がサイゾーを呼ぶときは高い声での「アイオーアイオー」が社内に響き渡るということに。もうこの名前で呼ばれることに慣れているのかアイオーと呼ばれても「何?何?」と応えているので、もはやそれもそれでありかと。










要はアンタ、何でもええんやね。名前にはこだわらんと。