十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

茄子は長茄子、女高知旅。

「9月に一泊で高知に行こうと思ってるねん」とお母さんから聞いたのは7月ころやったかな。8月に行くし、平日の休みを取らなあかん日程やし難しいと思ってましたが、こういう機会がまたあるとは限らんと考え悩んで行く!と決めました。姪っ子も行く!と言い出して女5人の帰省になるはずでしたが、姪っ子直前になってコロナ罹患、高知離脱。ということで母と娘3人の高知旅となりました。

 

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18日、祝日の月曜日の朝6時前に3人が乗った次女クローバー(本名ちゃうで)のクルマが我が家に到着。まずは近所のセブンイレブンに寄って朝ごはんや飲み物を買います。私はこういうときにあんまり悩まんのでサッと買う方やけど、親子3人おにぎりの前でやんややんやと話しながらみんな悩んでる。私が先にレジを済ませると「もう、お母さんが出すのに」と言う母。いいよ、このくらい自分で払います!

 

混みがちな神戸線の運転はおねえちゃんなので私が担当し、淡路島で三女アオコに変わるプランでスタート。娘3人とも運転できるので、免許のない親父との高知行きとはラクさが全然ちんがう。快晴の中スムーズに高知に入ってまず向かうのは窪川(うちの田舎よりはだいぶ西)という街にある喫茶店「淳」。わざわざここに行くのはサンドイッチがとってもとっても美味しいから。高知に行くのは久しぶりのクローバーは「淳が一番楽しみやねん❤︎」と車中でときめいてました。

 

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須崎あたりでお母さんが「玉子サンド4つ」と電話予約していたので、待たされることなくすんなり出てきて予約正解。胡瓜と玉子、トマトと玉子のペアになってて、「どっちが好きー?」とか言いながらゆっくりと惜しみつつ味わいます。ちなみに私は胡瓜派なので最後の締めはもちろん胡瓜玉子。ああ幸せ。せやけどクローバーの1番の楽しみがもう終わってしもうたで。

 

 

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岩本寺あぐり窪川に立ち寄って、次に向かったのは津野町のお墓。この墓にはお母さんの両親や親戚が眠っているので、お母さんにとってここの墓参りはとても大事なこと。この時期はハチやアブが多いことを予測して「黒い服を着たらあかん」と通達していたのでみんな完璧ルック。クローバーは髪の毛を隠す頭巾着用でパーフェクト。とーちゃんが準備してくれたハッカ油を全員に振りかけ、オニヤンマをつけてブンブンハチが飛ぶなか掃除してお供えして手を合わせて無事に墓参り終了。ほんま田舎の墓参りは敵が多いわ。油断ならん。

 

 

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津野町を出てこの旅のメインであるターンのお参りに。安和に着いて通い慣れたターン家に行くと、玄関は空いてるけど誰もいない。ちょうど一周忌なのでお母さんが用意したお供えを置くも、「お金も包んできたしどうしよう」問題発生。鍵があいてるので置いていくのは物騒やと。まずはこの家の管理をしているターンの妹ハルちゃんに電話してお金を置いていることを伝えようとしたらなぜか電話がかからない。途中でコールが切れる。なんでやハルちゃん。どないしたんやハルちゃん。近所の親戚に預けようか、それも世話かけるしな、ほんだら明日また来ようかとターンの神棚の前でやんややんやと話し合い「ともかくハルちゃん家に持って行ってみよう!」となる。お供えを持ってターン家を出て近所のハルちゃん家に着くと、おったでハルちゃん!「電話が壊れゆう」ならしくお庭で少し話してお供えをお渡しできました。他の親戚の皆さんとも会えたし万事OK。

 

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宿の近くのコンビニで酒とつまみを買い、初めて行く道の駅中土佐へ。漁港のまち久礼にある道の駅だけあって魚系が充実してる。「買うのは明日な」とさんざん言うてたのに、私60円の立派な蔓紫を見つけてつい買ってしまった。だって最後のひとつやねんもん。60円やもん。この蔓紫、宿の小さな冷蔵庫を占領してしまうことになり迷惑かけました。宿の黒潮本陣は私にとって久しぶりの温泉旅館で眺めもよく部屋の広さもちょうどいい感じ。ようやくこの日初のプシュっとしました。娘3人で。

 

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晩ごはんはお母さんの計らいでグレードUPしてくれてこのゴージャスさ。しかし肉がもうキツい。そない食べられへん(食べたけど)。煮付けも茶碗蒸しもちょうどよく、料理にうるさい母KZ子も後々「あれはいい味やった」と懐古するほどでした。ご飯減らしてもらってデザートはやめたけど、部屋に戻って炭酸系が飲めんほどハラキツ。お母さん、クローバー、私、アオコの並びで寝たところ、端っこの2人が「暑かったー」と寝起きに話してました。私とクローバーは当たり!

 

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2日目は帰るだけですが、その前に買い物へ。道の駅中土佐で野菜と豆腐とお菓子とかのお土産→久礼天(という練り物の天ぷらが名物)→ガソリン→たけざきでおでんとサンドイッチ→道の駅かわうそで野菜と市川蒟蒻などなどを買って目標達成うほうほ。お母さんが茄子を見てたので「買うの?」と聞いたら「この長茄子ええなあと思って」「長茄子なんや」「そうやで。普通のよりタネが少ないし味が濃くて漬物にも料理にも長茄子の方が美味しいで」なんやて。知らんかった。ぷっくりしてる方が瑞々しくて美味しいと思ってた。学んだわお母さん。

 

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アオコが仕事で福岡に行くので、岡山でアオコを降ろすコースで帰路に。「与島のPAはなんでも美味しいらしい」というKZ子情報に基づいて瀬戸大橋途中の矢島でランチ。このしらす丼しらすよりイクラがパンチあって美味しかったなあ。しかし岡山経由は遠い。道を知らんこともあるけど、山陽道がなんて単調かと。どう帰るか、中国道へ出るかとまた車中でやんややんやしながら、姫路バイパス、第二神名、そしていつなんどきも渋滞している絶望の神戸線で我が家に着きました。

 

楽しかった。すべて間違いなく美味しかった。暑すぎたけど天気は良くてやんややんやと話しながらすべてスムーズに過ぎて良かった。お母さんがとても喜んでくれたことが一番うれしかったし少しは親孝行になったかな。帰りのクルマでKZ 子が姉(私らにとっては叔母)に電話したとき「いま娘3人と高知からの帰りやねん。そう、珍しいやろ」と話してるときちょっと自慢げやったもんな。また行きましょうお母さん。高知でもどこでも、今度は姪っ子も一緒に女ばかりで。