十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

2023高知旅。はじまり編

まったく、台風に振り回された今年の高知でした。今回はいつものくたりー家族と妹アオコに加えて、大阪に単身赴任中のマコト(おっさんやで)も初参加となり、事前に相談の上最後の日曜日は高知市内のビジホに一泊するプランでした。しかし直前になって台風6号の影響で旅の間は雨が多く、土日の週末にようやく晴れる予報に。「これではほとんど川を堪能できない」と判断し、出発数日前に高知市内泊をキャンセルし、津野町の宿の延泊を決定。私ととーちゃんは10日の木曜日から、他のみんなは金曜日から高知に入る予定です。

 

f:id:chikuwansai:20230819113632j:image
f:id:chikuwansai:20230819113635j:image

 

私たちはいつも早朝に出発して9時頃には津野町に到着、墓参りを済ませてからいつもの川にタープをたてにいく、親父安心、流れる、というプランでしたが、木曜日は雨模様なのでタープ立ても墓参りも無理やろうと判断。「ゆっくり出よか」と9時に出ると、奇跡的に淡路島も徳島道も晴れている!走りやすい!しかし高知道に入るやいなやアズスーンアズ豪雨に。立川SAで蕎麦を食べて空にため息をつきつつ、「行くか」と腹をくくりました。親父は助手席で天気と渋滞情報を常にチェックし、「この線状降水帯は南国までや、あとちょっとや」とハゲましてくれてましたが、南国まではほとんどトンネルやねん。トンネルに助けられとるねん。

 

f:id:chikuwansai:20230819115118j:image

f:id:chikuwansai:20230819114742j:image
f:id:chikuwansai:20230819114739j:image
f:id:chikuwansai:20230819114736j:image

 

結局、高知道をすんなりクリアし、須崎に着いたら雨もなく、私たちはずっとお世話になっていた安和の親戚のお家へ。去年亡くなったターンの初盆にお供えして親戚の家に挨拶し、お墓参りを済ませていつもの川に向かいます。やっぱり増水。濁にして流。当たり前やけど誰もいねえ。私らがここにいる間にこの川で遊べるようになるんやろかという不安がよぎる。「ま、しゃあない」と近所のセブンイレブンで無事到着の乾杯をして、部屋で食べる食事を買って松山旅館にチェックイン。今となればこのとき食べた生姜素麺がひとしお懐かしい。2人で部屋の隅で飲んで食べたな。外は思い出したような大雨でした。

 

f:id:chikuwansai:20230819115638j:image
f:id:chikuwansai:20230819115635j:image

 

ここまでなんてことない旅の始まりでしたが、これだけで終わるわけがありません。お風呂に入った後宿の一階で盛り上がって飲んでいる常連のおっちゃんたちと2年ぶりに再会できて歓喜に湧く私たち。おっちゃんたちも覚えててくれて、しゃべるしゃべる、飲む飲む!「ワシらは栗焼酎なんち飲まんき。酒は芋よ芋」と2年前に学んだのでお土産に用意していた芋焼酎を渡すと「サイズが小さい」と笑いつつ旨い旨いと喜んでくれるおっさんず。初めましてのおじさんたちとも打ち解けて、帰ってきたんやなあという気持ちが込み上がってくる。明日の夜はみんな揃うからここで晩ごはんいただくんよ、と話したら「ほーかいほーかい。ほならふわ汁を焼酎のお礼に持ってきたる」と言うデカシンちゃん(と呼んでるおっちゃん)。ベロンベロンに酔って帰って行ったのに、翌日の夜、

 

f:id:chikuwansai:20230819120913j:image
f:id:chikuwansai:20230819120916j:image
f:id:chikuwansai:20230819120919j:image

 

食卓にはきちんとデカシンちゃんのふわ汁がありました。新荘川カニの殻を砕いてつくるこの地の郷土料理らしく、カニの臭みなんて一切なくて、深みがあって美味しい。あんなに酔ってたのに覚えてくれてたこと、わざわざ持ってきてくれた気持ちがうれしくて、みんなペロリといただきました。

さて今回の高知旅、本番はこれからです。みんなが来てからの顛末はまた次回!