十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

ササミ>かーちゃん。それも圧倒的に。

売れっ子かーちゃんは今日も仕事で京都に行ってました。昼から2件の打ち合わせを済ませ、会社に戻ったのは7時過ぎ。社内では4/1付けで入った新入社員(女子)の歓迎会的なお食事会をセンターテーブルでしていてみんな盛り上がっている。「おかえりなさ〜い」「お寿司取っときましょうか〜」とみんながやさしく声をかけてくれる。うぅ、ええ会社や。ふ〜疲れた〜と思いながらひとまずメールチェックして手を洗い、みんなの輪に入ろうかと思ったのだが、あれ?何かおかしい。いつも走り寄って来て「も〜!こんな時間にまでどこ行ってたんな〜」とぶーたれながらまとわりつくサイゾーがいない。あれ?サイゾー?どこにおるんや〜と呼びかけたら…




おった。やっぱりここか。ボスの足下にへばりついておこぼれを待ついやしい犬。サイ、サイゾ!、サイゾー!!と声をかけても…





ひたすらボスを見上げて無視状態。どういうこっちゃい、こら。半日近くの外出で疲れ果てているかーちゃんにその扱いはなに?ワシの価値なんて、そのボスの手の先っちょにあるササミにもならんのかい。こら、飛びついて来いとは言わん。せめてこっちを見ろ〜!





私と私のカメラも通過して、目線はササミ。サイゾーと暮らして7年弱、私はいったい何をしてきたんだろう?24時間毎日一緒にいたこれまでの日々はなんだったんだろう?あんたにとって、かーちゃんの存在はその程度のもんだったのかい?ちょっとでもええご飯やおやつをあげようとがんばってきたかーちゃんやとーちゃんの努力は何だったんだい?





そこにはまるで息子が初めて彼女を家に連れてきたような、母の寂しさだけが残ったのでした。マジでこの後も私に近寄ることなくずっと張り付いてましたから。ボスがいなくなったら他の人にねだってましたから。ふう、男の子って育てる甲斐無いわねえ。女の子だったら・・・ねえ、奥さんどう思いはる?




【本日のおまけ:今さらジローなこの一冊】

入院する前後はほんとにかなりのスピードで本を読みあさっていたのだが、普通の生活に戻ってからはゆっくり読む時間もなく、読書モードはストップしてました。ところがこの2日、かなりの移動時間ができたのでずっと本を読んでましてん。帰りの新幹線さえ寝ずに読んでた本がこれ。


春樹を語るにはまだまだヒヨっ子な私ですが、面白いなあやっぱり。このねじまき鳥〜は10年以上前に刊行されているのだが、今読んでもぐいぐいきますな。この人の世界観は本当にすごいと思う。これを10年前の私が読んでも、もひとつわからんかったんではないかなあ。(だから今すごいわかっているわけではないけど)。春樹さんが出している作品を、きちんと順序立てて読んでないので、改めて一つ一つ読んだ本もそうでないのも味わっていきたいと思っています。で、ひとつ自慢していい?私と村上春樹は同じ誕生日なのよ〜♪楠田絵里子だけしかしらんかってんけどね、これで物書きのはしくれであることにちんまい自慢ができました♡春樹さん、一緒にバースディパーティするぅ?ハムサンドでも食べながら。