昨夜はとーちゃんと「バー」について話していました。50を過ぎた親父は、基本的に居酒屋とバーが大好き。「今日はホンマはバーに寄りたかってんけど、いつもの居酒屋さんに行ってしまった」とどっちでもいい後悔をしてましたが、お話しはカクテルの「マティーニ」へ。
カクテルの帝王とも言われている有名なあの「マティーニ」ですけど、とーちゃんにはどうしてもわからない「ナゾ」があるらしい。「マティーニ頼むとな、たいがいスティックに刺したオリーブが1つ入ってるねんけどな、あれをいつ食べたらええんかわからんのよ」と言う。私はあの手のショートグラスに入っているカクテルはほとんど飲んだことがないのですが、確かにマティーニ＝オリーブというのは知っている。「ええんちゃうん、そんなんいつでもかじったら」と適当に流すと、「かーちゃん、わかってないわ〜」と親父反撃。
「スティックを右手に持ってオリーブをかじるやん。置くとこがないから持ったままになる。すると左手でマティーニを飲まなアカンやろ？」「ええがな、別に」（と言いながらその形を再現）「アカンアカン、酒は右手で飲むもんや」「へ〜？そんなルールが。左利きの人も？」「もちろんや」「ほんだらこの右手のオリーブ、どうすんねんってな話やがな」「なるほど。じゃあ最後まで置いておいて、最後の締めでオリーブかじったらええんちゃうん？」「そやけど最初からポトンと入ってるから気になってしゃあないがな」「まあそうやろうな〜」とやいやい。
「しかもこういう話をバーテンダーさんに聞くとな、たいてい“お好きなようにしていただいたらいいんですよ”って言われるやろ？違うんよ、ホントのことが知りたいんよ、ボクは」と親父の口調も熱を帯びてきた。泡盛飲みながらマティーニについて激論交わしてる家はうちぐらいちゃうちゃろか？
ということでマティーニとオリーブの正しい飲み方、かじり方を知っている方はぜひご一報を。とーちゃんは以前近所のバーでオリーブのやり場に困り、チョコレートの皿に避難させたそう。「それはイカンだろう、それは」と言うと、「ちゃんとチョコの領域を侵さないようにしました〜」と言う。そういう問題じゃないと思うねんけどさ。誰かとーちゃんの「ナゾ」を晴らしてやってくだせ〜。
