十杯機嫌 〜飲んで飲んで、たまに犬〜

酒好きふたりと酒嫌いな犬。

大人の行動。

眠る男たち。

「お風呂入って体調の様子見て、オカモトさんのワイン会に行くかどうか決めるわ」そうとーちゃんは言い、お風呂に入っていった。しばらくして小ざっぱりとした親父は「ちょっとだけ、オカモトさんのワイン会行ってくる」と言う。あんた、体調は大丈夫なん?と聞くと「大丈夫大丈夫。ちょっと飲んで帰ってくるから。あ、晩ご飯は家で食べるし、用意しといてな」と言う。遅くとも6時には晩ご飯始めるし、万一ぐでんぐでんになって帰ってきたら家に入れへんからな!とクギを刺すと「そんなに遅くならへんよ〜」と余裕をかます親父。はあそうですかと見送る私。ま、これが大人の会話なのよ。
6時になっても帰ってくる気配がないので、電話してみると「あと30分で帰る」と言う。ワシもはよご飯を食べて、はよ寝ておきたい。しかし約束の6時半になっても帰ってこず、録っていたのだめスペシャルを見ながらさらに1時間が過ぎていく。私にとってのリミットは7時半だった。で、おもむろに親父は帰ってきた。約束の時間より30分過ぎた7時過ぎに。
ところがこの親父、帰ってくるなり小錦に身を委ね、く〜か〜く〜か〜と寝てしまいよる。「とーちゃん、ご飯は?」と聞いてみてもく〜か〜く〜か〜。あ、そう。そうなわけ。寝るのね、ご飯いらんのね。。。。。勝手にさらせと深い眠りにつく親父を後目に、のだめスペシャルを見ながらあるもんを適当に食べ、泡盛のロックを一人楽しむ。なんやそれ、ご飯いるってか?体調悪いから早よ帰るってか?どの口が言うかね。どこが体調悪いねん。それだけ飲めたら普通に健康やろ。え?え?明日何があっても遅刻するなよ。風邪ひいてしんどいとかワケのわからんこと言うなよ。やりたいことやってるねん、それで約束が守られへんかったら、いくつになっても大人やないんじゃ〜!!
ゆすっても、どついても、この親父はまったく起きず、この体勢をいつまでもキープし続けている。月曜日から仕事が始まるというのにこの度胸。ま、私はそこまで大胆にできないですけど、自分に甘いその行動、何とかしなさい!!!!!